2000 Fiscal Year Annual Research Report
炭疸菌毒素を用いたワクチンデリバリーシステムの構築
Project/Area Number |
12660267
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
白幡 敏一 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (90003110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 郁夫 農林水産省, 家畜衛生試験場・北海道支場, 主任研究員
度会 雅久 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (40312441)
牧野 壮一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30181621)
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Keywords | 炭疸菌 / ワクチン / T細胞エピトープ / トキシン |
Research Abstract |
炭疸菌の防御遺伝子及び致死因子(LF)の細胞内侵入機構を利用して、抗原のデリバリーシステムを構築し、家畜感染症に応用しようとするものである。モデル系として人畜共通感染症の病原体であるサルモネラやリステリア等のT細胞エピトープを考えている。 1.蛋白精製技術の確立:LF255に直接外来遺伝子を挿入し、"6xHis-Tag"を用いて精製する系として融合蛋白を作製するためのベクターを確立した。しかし、発現量が弱く、牛などの大動物に使用するには大量の培養液が必要であった。しかし、精製蛋白を用いらたマウスでの実験を始めている。 2.PAタンパクの精製:融合蛋白を混合するPAタンパクは炭疸から精製するのは極めて困難であるので、PAの組換えによる高発現系を確立し、当該蛋白を調整する方法をシステムを構築した 3.マウスにおけるモデル実験:マウスー匹当り両蛋白とも10ピコモル程度の免疫で充分であるので、高発現系の確立と平行して、萌芽的研究で作出したサルモネラ表層抗原とLF255との融合蛋白のCTL活性を調べるとともに、PAおよび融合蛋白をマウスに接種し、感染防御試験を行い、本システムの有効性を確認する。
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