2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670114
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷浦 秀夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (80263325)
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Keywords | necdin / cell cycle / E2F / p53 / neural differentiation / transcription / growth arrest / postmitotic cell |
Research Abstract |
Necdinはニューロンの発生、分化に伴って発現誘導される約43kDaの蛋白質でnecdinを強制発現した細胞はその増殖が抑制される。またnecdinは細胞周期制御に関わる転写因子E2F1やp53と結合し、それらの転写活性に対して抑制的に働く。Necdinによる細胞増殖抑制機構を研究するため、Saos-2細胞を用いて、necdinの発現をTetracycline依存的なON/OEF制御可能な安定的遺伝子導入細胞を作製した。陰性コントロールとして、p53の転写活性抑制能のない欠失変異体であるnecdinΔ191-222を用いた。これらの細胞にnecdinあるいはnecdinΔ191-222を発現させて培養し、細胞増殖への影響を調べた。Necdinを発現させた細胞では細胞増殖が抑制されるのに対しnecdinΔ191-222を発現した細胞では細胞増殖に影響は認められなかった。また、necdinを2日間発現させた後発現をOFFにすると、細胞は再び正常に増殖した。フローサイトメトリーを用いて細胞周期を測定したところ、necdinの発現によってG2/M期の細胞の蓄積が起こってくることがわかった。Necdinの発現による細胞の形態上の変化を抗necdin抗体とHoechst dyeを用いて免疫細胞染色により調べた。Necdin発現後4日目より大型のFlat Cellが出現し、6日目では大型多核のendoreduplicationが認められた。これらの細胞の蓄積がG2/Marrestとしてとらえられたと考えられる。細胞周期関連遺伝子の発現をしらべたところcdc2の低下とcyclinB1の増加が認められた。これらのことより、necdinはS phase exitの機構に関与していることが考えられた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Y.Nakada: "Characterization and Chromosomal mapping of a human necdin pseudogene."Gene. 245. 185-191 (2000)
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[Publications] N.Taniguchi: "The postmitotic growth suppressor necdin interacts with a calcium binding protein (NEFA) in neuronal cytoplasm."J.Biol.Chem.. 275. 31674-31681 (2000)