2000 Fiscal Year Annual Research Report
Rho低分子量G蛋白質を介する新たな細胞内情報伝達系α機能と作用機構の解明
Project/Area Number |
12670120
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
富永 知子 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (00280587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白瀧 博通 獨協医科大学, 医学部, 教授 (90249962)
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Keywords | Rho / mDia / DIP / Grb2 |
Research Abstract |
低分子量G蛋白質Rhoの標的蛋白質であるRho kinaseとmDiaは、協調してアクチン細胞骨格の構築を調節するが、mDiaの下流でSrc kinaseが関与してアクチン細胞骨格の構築のみならず、細胞質分裂、転写活性を調節することを見いだした(関連論文参照)。本研究においては、Yeast Two-Hybrid法を用い新たに見いだしたmDia結合蛋白質の一つ、DIP(Diaphanous Interacting Protein)についてその細胞内機能を検討した。生化学的に、DIPとmDiaの結合部位を明らかにすると共に、細胞内で、DIPがmDiaおよびSrc kinaseと細胞接着斑においてco-localizeすることを見いだし、細胞接着斑におけるDIPの機能を検討中である。また、DIPが、Grb2と結合することも見いだし、DIPの種種の変異体を用い、Focus Formation Assayを施行し、DIPが細胞のがん化能に影響を及ぼすことも明らかになった。Rho系とRas系とのクロストークを明らかにするため、更に検討を加えている。 また、Yeast Two-Hybrid法を用いて見いだした他のmDia結合蛋白質は、既知の転写調節因子であるが、mDiaの一過性強発現により、この核内蛋白質が細胞質へ移動することを見いだした。この機序として、mDiaが核内に入り得ることを細胞レベルで明らかにした。今後更に、mDiaとこの核内蛋白質の結合の意義を、生理的条件下で明らかにする予定である。 関連論文:Tominaga,T.et al.2000 Diaphanous-related formines bridge Rho GTPases and Src tyrosine kinase signaling.Mol.Cell 5,13-25.
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