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2000 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト腫瘍における癌抑制遺伝子Lats1変異の解析

Research Project

Project/Area Number 12670184
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

橋本 洋  産業医科大学, 医学部, 教授 (10128069)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久岡 正典  産業医科大学, 医学部, 助教授 (40218706)
Keywords軟部腫瘍 / 卵巣腫瘍 / Lats1 / 遺伝子解析 / 癌抑制遺伝子 / RT-PCR / サザンブロット法 / PCR-SSCP
Research Abstract

平成12年度は卵巣莢膜細胞腫2例と種々の組織型の軟部肉腫29例を対象に、それらの凍結腫瘍組織から核酸を抽出し、RNAについては逆転写反応によりcDNAを合成した。まずLATS1遺伝子のkinase domain(約0.9kbp)に着目し、合成したcDNAを用いて同部のPCRを行い、その発現状況を内在性コントロールのGAPDH遺伝子転写産物と比較したところ、2例の卵巣莢膜細胞腫及び平滑筋肉腫などの軟部肉腫5例においてLATS1遺伝子転写産物の発現現象または消失が示唆された。現在それらの腫瘍のgenomic DNAを用いて同部の遺伝子突然変異の有無を調査するため、PCR-SSCP解折を進めている。なおこの過程で同部の遺伝子構造をより明らかにする必要が生じたため、genomic DNAのPCR産物の塩基配列を自動シークエンサーによって解析した。既報告のcDNAの塩基配列との比較により、エクソン-イントロン境界領域を明らかにでき、このkinase domainは4つのエクソンから構成されていることが判明した。さらにRT-PCRで発現異常が示唆された腫瘍のうち検討に十分な量のgenomic DNAが得られた腫瘍3例(卵巣莢膜細胞腫1例、軟部平滑筋肉腫1例、粘液型脂肪肉腫1例)についてはサザンブロット法による遺伝子構造の異常の検出を試みたが、明らかな遺伝子再構成の所見は得られなかった。本年度はさらに症例を追加して上記の検索を継続すると共に、LATS1遺伝子の局在する染色体の欠失の有無を検討するため、サテライトマーカーを用いたLOH解折を予定している。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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