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2001 Fiscal Year Annual Research Report

コレラ菌の防御抗原と定着因子

Research Project

Project/Area Number 12670260
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

岩永 正明  琉球大学, 医学部, 教授 (00112384)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) TOMA Claudia  琉球大学, 医学部, 助手 (40325832)
仲宗根 昇  琉球大学, 医学部, 助手 (80175497)
Keywordsコレラ菌 / 接着因子 / Vibrio cholerae / 線毛 / 防御抗原
Research Abstract

コレラ菌の腸上皮細胞結合においてその接着因子が不明のままVibrio cholerae O34の或る株NAGV14に接着性線毛を見出し、V14線毛のmajor subunit proteinをコードする遺伝子を解析し次の結果を得た。構造遺伝子は486bpから成り、9個のアミノ酸からなるleader sequenceを有し、162のアミノ酸をコードしていた。N-末側のアミノ酸配列はコレラ菌のMSHA線毛と相同性が高く、C-末側は全く異なっていた。しかしその構造はコレラ菌からは全く検出されず、コレラ菌の定着因子(接着因子)としてはあり得ないということになった。この研究中にMSHAとNAGV14線毛は共に単一蛋白ではなく、少なくとも2種類のマイナーサブユニットが存在し、それは両線毛間で共通であることが判明した。そこでこのマイナーサブユニットmshB, mshOのリコンビナント蛋白とその抗体を作成し、腸上皮細胞接着性の検討を始めている。一方、防御抗原については死菌ワクチンの不確実性から、in vivoにおいてのみ発現する蛋白を想定し、ウサギ腸管結紮モデルから回収したコレラ菌について検討した。その結果病巣のコレラ菌は培養菌には見られない15kDaおよび116kDaの外膜蛋白を発現していた。このうち15kDaの蛋白は回復期患者血清と反応したが、116kDaの蛋白は反応しなかった。15kDa蛋白に対する抗血清は腸管ループ内のコレラ菌を凝集させたことから、この蛋白はin vivoで菌体表面に露出しているものと考えられ、防御抗原としての可能性を追究する必要が生じてきた。最終年度はMSHAとNAGV14線毛のマイナーサブユニットmshB, mshOとin vivo発現の15kDa外膜蛋白の機能解明を行なう。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Hiromi Kuroki: "Gene analysis of Vibrio cholerae NAGV14 pilus and its distribution"Microbiol.Immunol.. 45(6). 417-424 (2001)

  • [Publications] Noboru Nakasone: "Vibrio cholerae expressed in In Vivo culture"Microbiol.Immunol.. 46(1). 47-50 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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