2001 Fiscal Year Annual Research Report
花粉症発症における花粉暴露と環境汚染物質等の複合作用に関する疫学的・免疫学的解析
Project/Area Number |
12670346
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
寺西 秀豊 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (40115184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 輝隆 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (80115162)
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Keywords | 花粉症 / スギ / アレルゲン / 環境 / 空中花粉 / 家族調査 / 疫学 |
Research Abstract |
花粉等環境アレルゲンの生態影響検討のために,抗原を96穴プレートに固定させ,患者血清IgE抗体と反応させるELISA(Enzyme-Linked Immunosorbent Assay)法を確立した。スギ抗原を用いた実験で,従来のRAST(Radioallergosorbent Test)法に相当する感度を示し,多数のアレルゲン評価のために有効であることが実証された。 環境中アレルゲンとしては,メタセコイア等スギ以外の花粉とともに天然ゴム等に由来するラテックス・アレルゲン粒子の重要性が示唆された。またスギ花粉主要Cry j 1について検討し,スギ品種間の個体差の存在することを証明した。 空中スギ花粉と花粉症患者発生の関係を検討し,経年的患者発生数の推移に空中花粉量が大きな影響を与えていることを証明した。しかし,花粉症の地域疫学的検討では,スギ花粉量だけでは花粉症有病率の増加は十分説明できず,その他の要因の複合作用を含め,環境要因を更に詳しく分析することが課題となっている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yoshii E., Teranishi H.et al.: "Observations of airborne Cryptomeria japonica pollen in the summer"Allergology Int.. 50. 171-177 (2001)
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[Publications] 槻 陽一郎, 寺西 秀豊, 他: "花粉症情報の問題点"花粉症研究会会報. 13. 11-15 (2001)
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[Publications] 寺西 秀豊, 他: "スギIgE測定に関するELISA法とCAP-RAST法の比較"花粉症研究会会報. 13. 16-20 (2001)
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[Publications] 吉田 行夫, 寺西 秀豊, 他: "2001年富山県下のスギ花粉飛散状況"花粉症研究会会報. 13. 28-31 (2001)
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[Publications] 寺西秀豊: "佐橋紀男,NPO花粉情報協会 編,ここまで進んだ花粉症治療法"岩波書店. 7 (2002)