2001 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者のアクティブ・ライフの保持・増進と支援の方策に関する縦断的研究
Project/Area Number |
12670354
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中西 範幸 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90207829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高鳥毛 敏雄 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20206775)
多田羅 浩三 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20107022)
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Keywords | コーホート研究 / アクティブ・ライフ / 死亡 / 身体機能 / 精神的要因 / 社会的要因 / 低下 |
Research Abstract |
社会・生活形態、精神的要因の変化が高齢者の生命予後に及ぼす影響を明らかにするため、平成4年、同10年の調査に参加した65歳以上の741人を観察コーホートに設定して、平成13年末までの動態を住民票の紹介により調査を行った。そして、6年間における社会・生活形態、精神的要因の変化とその後の3年間における生命予後との関連について検討した。 Coxの比例ハザードモデルを用いて、社会活動への参加の変化と生命予後との関連をみると、社会活動に継続して参加していた者を1.00とする年齢、性、身体機能の変化を調整した死亡の相対危険度は、社会活動への参加を始めた者、参加を中止した者、全く参加しなかった者でそれぞれ1.44[95%信頼区間(CI)=0.47-4.40]、4.03(95%CI=2.11-7.67)、2.31(95%CI=1.28-4.17)であった。また人との付き合いを困難と感じなかった者を1.00とする死亡の調整相対危険度は、困難と感じなくなった者、困難と感じ始めた者、継続して困難と感じていた者でそれぞれ0.88(95%CI=0.26-3.05)、1.73(95%CI=1.03-2.88)、6.62(95%CI=2.43-18.03)であった。生きがいの保有をみると、生きがいを継続して保有していた者を1.00とする死亡の調整相対危険度は、生きがいを持った者、生きがいを喪失した者、継続して生きがいを喪失していた者でそれぞれ0.72(95%CI=0.28-1.87)、2.22((95%CI=1.44-3.42)、1.46(95%CI=0.65-3.31)であった。以上の成績は、社会的、精神的要因の変化、とくに低下は高齢者の生命予後に対して独立した危険因子となることを示唆するものである。 平成14年度には上記の観察コーホートとともに、平成4年度に設定した観察コーホートを対象として、高齢者の転帰、および身体機能、精神的、社会的状況などの推移を調査し、アクティブ・ライフの保持、および喪失と関連する要因について分析を行う。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Nakanishi, N., Tatara, K.: "Relationship between social relations and mortality of older Japanese people living alone"Journal of Clinical Geropsychology. 6(3). 213-222 (2000)
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[Publications] Nakanishi, N., Tatara, K.: "Correlates and prognosis in relation to participation in social activities among older people living in a community in Osaka, Japan"Journal of Clinical Geropsychology. 6(4). 299-307 (2000)