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2000 Fiscal Year Annual Research Report

体温低下の発症メカニズムと高齢者低体温の改善策

Research Project

Project/Area Number 12670360
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

廣澤 巌夫  山口大学, 医学部, 助手 (20034960)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 米田 純子  山口大学, 医学部, 教授 (10144966)
中本 稔  山口大学, 医学部, 助教授 (20227961)
Keywords低体温 / 血中酸素飽和度 / 心拍 / エネルギー摂取量 / 高齢者
Research Abstract

高齢者に見られる低体温は、施設入所後約1ヶ月間で回復する事を明らかにした。その原因の一つとして、食事による摂取エネルギー量および栄養のバランスの改善が考え得る。更に、就眠時間が長くADL低下の高齢者は、運動機能殊に肺機能の低下による低酸素を原因とする低体温を想定した。従って、高齢者の体温、血中酸素飽和度、脈拍および肺機能測定を実施した。現在の結果は、以下の通りである。
高齢者の血中酸素飽和度と脈拍との関係は、飽和度が高い者で両者の間に相関を認めず、酸素飽和度が低くなると(95%以下)、両者の間には有意な負の相関を認めた。即ち、酸素飽和度が低くなると脈拍は高くなる。このことは、生体防衛反応としての代償機能が働き、恒常維持を図った結果であると考える。
血中酸素飽和度を95%以下(Low group:LG)と96%以上(High group:HG)の2群に分け、両者を比較・検討すると、LGでは、血中酸素飽和度と体温の間に有意な正の相関を認め、HGでは認めない。また、心拍と体温の関係は、HGで有意な正の相関を認め、LGで認めない。
これらの関係は、スポット測定結果であり、長期間の酸素飽和度の低下、および代償機能による生理的条件維持が出来なくなった場合の体温への影響は、未知である。
従って、体温維持における代償機能の有効範囲と限界値を知る上で長期間の連続測定結果を必要とし、来年度に向けた研究の遂行をはかりたい。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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