2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12670412
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Research Institution | UNIVERSITY OF TSUKUBA |
Principal Investigator |
岩間 厚志 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70244126)
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Keywords | 好酸球 / CLEBP / GATA-1 / RFX |
Research Abstract |
好酸球の機能や分化様式の詳細は不明である。本研究では、転写因子C/EBPファミリー、GATA-1およびRFXの好酸球分化を含めた骨髄球細胞分化における役割について解析を行った。ヒト臍帯血からC34^+造血前駆細胞を純化し、レトロウイルスを用いて各種遺伝子を導入しin Vitroにおける好酸球を含む骨髄球分化を観察した。まず、すべてのC/EBPファミリーメンバーのDNA結合能を阻害しうるドミナントネガティブ型C/EBPを導入したCD34陽性細胞においては、好酸球を含めた穎粒球と単球・マクロファージヘの分化が著しく阻害された。一方、骨髄球系樹状細胞のうち特にランゲルハンス細胞への分化が有意に促進された。野生型C/EBPファミリーを臍帯血CD34陽性細胞に導入したところ、TNFαによる樹状細胞へ分化は著明に抑制され、穎粒球分化、特に好酸球分化が促進された。GATA-1をヒトCD34陽性血液前駆細胞にレトロウイルスを用いて強制発現したところ、好中球・マクロファージヘの分化が完全に阻害され、好酸球への分化が強力に誘導された。注目すべきことに、GATA-1欠損マウスの胎仔肝臓における成体型造血において、好酸球への分化は全く認められなかった。一方、GATA-2もin vitroにおいてGATA-1と同様の活'性を示し、好酸球への分化を非常に良く促進した。さらに、GATA-1欠損マウスにおける好酸球分化の異常は、GATA-1プロモーターを用いたGATA-2トランスジーンによって改善することが確認された。以上の結果は、骨髄球前駆細胞から好酸球が分化・派生する際に、GATAとC/EBPファミリー転写因子群が協調的に機能し好酸球分化を制御していることを示すものである。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Iwana A: "Reciprocal roles for C/EBP and PU.1 transcription factors in Langerhans cell commitment."J. Exp. Med.. 3月号(印刷中). (2002)
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[Publications] Morotomi-Yano K: "Human RFX4 is a testis-specific transcription factor that interacts physically with other human RFX members."J. Biol. Chem.. 277. 836-842 (2002)
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[Publications] Hiroyama T: "Fractalkine Shares Signal Sequence with TARC : Gene Structures and Expression Profiles of Two Chemokine genes."Genomics. 75. 3-5 (2001)
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[Publications] Johansen LM: "c-Myc is a critical target for C/EBPα in granulopoiesis."Mol. Cell. Biol.. 21. 3789-3806 (2001)
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[Publications] Zhang P: "PU.1 inhibits GATA-1 function and erythroid differentiation by blocking GATA-1 DNA binding."Blood. 96. 2641-2648 (2000)