2000 Fiscal Year Annual Research Report
インターロイキン9による肺細胞における新たなケモカインの産生とその産生機序の解析
Project/Area Number |
12670421
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
大久保 喜雄 信州大学, 医学部, 講師 (20152085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高本 雅哉 信州大学, 医学部, 講師 (90226928)
上松 一永 信州大学, 医学部, 講師 (60262721)
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Keywords | インターロイキン9 / 肺細胞 / サイトカイン |
Research Abstract |
インターロイキン9(IL-9)で気管支上皮細胞のcell lineであるBEAS 2Bを刺激して培養すると,培養上清中にヒト好中球に対して走化性を有し,好酸球に対しては走化性を有さない因子が誘導された。この因子の走化性はRANTES,インターロイキン8に対するモノクロナール抗体によっては抑制されず、抗G-CSF抗体によってその走化性は抑制された。IL-9によるBEAS 2B刺激への培養上清中のサイトカインをELISAにより測定するとG-CSFを検出した。 アレルギー疾患の気管支洗浄液中の好酸球には通常発現していないCD4抗原が発現し,in vitroでは好酸球とTNF-αと共に培養すると新たにCD4が好酸球上に発現する。この炎症局所へのCD4+好酸球浸潤機構の解析の目的のために,CD4+好酸球をcheckerboardを用いてインターロイキン16に対する走化性を検討した。その結果CD4+好酸球の走化性はIL-16に対するchemotaxisとchemochinesisを認めた。その走化性はテオフィリンやphosphodiesterase IV inhibitorにより抑制され、この抑制はcyclic AMPの濃度に依存することが明らかになった。なお、好酸球上へのTNF-α刺激によるCD4発現はdexamethasone,テオフィリン,phosphodiesterase IV inhibitor,oxatomideにより有意に抑制されることが明らかになった。 ヒト好酸球上のインターロイキン9αおよびインターロイキン2γリセプターをflow cytometryによる検討により検出した。現在この-9のαおよびγ鎖であるIL9αおよびIL-2γのmRNAの検出をRT-PCRを用いて検討している。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Okubo Yoshio: "Chemotaxis of CD4^+ human eosinophils"Int.Arch Allergy Immunol. (in press).
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[Publications] Tsukadaira Akihiro: "Theoplylline inhibits TNF-α induced CD4 expression on human eosinophils and CD4^+ Eosinophil migration"Int Arch Allergy Immunol. (in press).