2000 Fiscal Year Annual Research Report
慢性関節リウマチにおけるTh1型免疫反応の成立機構の解明
Project/Area Number |
12670426
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山村 昌弘 岡山大学, 医学部, 助教授 (80252956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 淳 岡山大学, 医学部, 助手 (30294408)
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Keywords | インターフェロン-γ / Th1型免疫反応 / インターロイキン-12 / インターロイキン-18 / CXCR3 / IP-10 / Mig / I-TAC |
Research Abstract |
慢性関節リウマチ(RA)患者の関節滑膜細胞を用いた培養実験で,インターロイキン-12(IL-12)は少量(≦1ng/ml)でも滑膜T細胞のインターフェロン-γ(IFN-γ)産生を有意に増強したが,IL-18には直接的な増強作用(〜100ng/ml)は認めなかった。しかし,IL-12で誘導されるIFN-γ産生をIL-18は増強し,抗IL-18抗体存在下で50%以上に低下した。したがって,RA滑膜に多量に存在するIL-18のTh1型免疫反応における役割は,少量しか産生されないIL-12のIFN-γ誘導活性を増強することにあると推定された。FACS解析により,RAの末梢血T細胞におけるIL-12受容体(IL-12R)β1/β2鎖の発現能は健常人T細胞より強く,RA滑膜にはIL-12Rβ1/β2鎖を発現するT細胞を認めた(〜5%)。また,抗CD3刺激によりその発現は20%以上に増強された。一方,IL-18Rα鎖は健常人末梢血T細胞の〜20%に発現を認めたが,RA末梢血ではより多数のIL-18Rα鎖発現T細胞を認め(〜30%),滑膜ではさらに増加していた(〜40%)。現在,IL-18のIL-12活性の増強活性を,IL-18によるIL-12Rβ1/β2鎖の発現増強,転写レベルでの相互作用より検討している。 RNascプロテクションアッセイにより,Th1選択的とされるCXCR3ケモカイン受容体の発現をRA滑膜CD4+T細胞に認めた。また,免疫組織染色,RT-PCR,培養により,滑膜の血管内皮細胞,組織マクロファージおよび線維芽細胞様滑膜細胞がCXCR3リガンドであるケモカインIP-10,Mig,I-TACを産生していることを明らかにした
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Morita Y,Yamamura M,Kawashima M, et al.: "Differential effects of IL-4, IL-10, and IL-13 on proinflammatory cytokine production and fibroblast proliferation in vitro in rheumatoid synorium"Rheumatol Int. (in press).
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[Publications] Yamamura M,Kawashima M,Taniai M, et al.: "Interferon-γ-inducing activity of interleukin-18 in the joint of rheumatoid arthritis."Arthritis Rheum. (in press).
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[Publications] Kawashima M,Yamamura M,Taniai M, et al.: "Levels of interleukin-18 and its binding inhibitors in the blood circulation of patients with adult still's disease."Arthritis Rheum. (in press).