2002 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチに対するtristetraproline(TTP)を用いた遺伝子治療の検討
Project/Area Number |
12670440
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Research Institution | TOKYO WOMEN'S MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
針谷 正祥 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20238207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 まさ子 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (80090009)
田中 みち 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50277141)
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Keywords | 関節リウマチ / 遺伝子治療 / tristetraproline / RNA結合蛋白 / AU rich |
Research Abstract |
本研究ではTTPを慢性関節リウマチ(RA)モデル動物の滑膜細胞に発現させ、その治療効果を検討することを最終的な研究目標に据えている。 in vitro ligation法によりhuman TTP cDNA組み換えアデノウィルス(hTTPアデノウィルス)およびコントロールとして用いるLacZ発現ウィルスの作製を試みた。LacZ発現ウィルスは比較的高力価のウィルス(10^9pfu/ml以上)が作製でき、in vitro ligation法の有用性が確認できた。hTTPアデノウィルスについては、HEK293細胞に対する細胞毒性のためウィルスが産生されなかったので、hTTPの発現誘導調節が可能なCre-loxPシステムを用いてアデノウィルスを作製した。このhTTP発現アデノウィルスをCOS7細胞に感染させたところ、hTTP蛋白の良好な発現誘導が確認できた。 マクロファージ系細胞株は全般にアデノウィルスに対する感染性が低いため、ウィルス価を高め、マクロファージ系細胞株での実験を実施した。 in vitroにおけるhTTP発現アデノウィルスの効果を検討する基礎実験として、マクロファージ系細胞株Raw264.7を用い、LPS刺激によるTNF-α mRNA発現はLPS刺激後3時間でピークに達し、その後漸減することが明らかとなった。本実験を使用して、hTTP発現アデノウィルスのin vitroでの効果を検討した。
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