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2002 Fiscal Year Annual Research Report

特発性門脈圧亢進症における遺伝子異常の検索

Research Project

Project/Area Number 12670510
Research InstitutionOsaka City Univercity

Principal Investigator

羽生 大記  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40301428)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 西口 修平  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (10192246)
KeywordsIPH / CTGF / プロテインチップ
Research Abstract

我々はその検体を用いて、Atlas cDNA micro alley法により数種類のIPH肝に特異的に発現する遺伝子群をピックアップし、その中で特にconnective tissue growth factor (CTGF)に注目し検討を行ってきた。^<2)>その結果、IPH症例ではELISA法にて測定したCTGF値は健常コントロールやC型慢性肝疾患患者に比べ異常高値示す症例が存在し、それら症例ではCTGFが病態と関連している可能性がある。近年、プロテインチップを用いた方法により検体中のタンパク質を直接検出することができるようになってきた。^<3)>今回、我々はプロテインチップを用い、IPHに特異的に発現するタンパク質の解析を行った。
検体としてIPH患者5例、原発性胆汁性肝硬変(PBC)患者3例の血清を使用した。タンパク質の解析はサイファージェン・バイオシステムズ社製のプロテインチップシステムを用い行った。タンパク重量の解析にはserface-enhanced laser desorption Ionization (SELDI)-time of flying (TOF)型のチップリーダーを使用した。
タンパク質の発現解析を行ったものの内IPHに特異的に発現していたのは陽イオン交換、pH6.0、変性条件での7770Daのタンパク質であった。その量は、IPH5例中4例で上昇していた。また、PBCに特異的に発現していたのは陽イオン交換、pH6.0、非変性条件で8935Daのタンパク質であった。その発現量はPBC3例全例で上昇していた。
今回、対照として感染性の検体を用いることができないためPBC症例を用いたが、健常者の方が疾患の特徴が明確に現れるかもしれない。今回の症例ではIPHで全例一致したパターンを示したタンパク質はなく、そのことは本疾患が単一の病態を示すものでない可能性がある。そのためIPHの症例数を増やしてさらなる検討を加える必要がある。さらに、単一のタンパクではなくクラスター解析などによりタンパクのパターンでみた方がよいのかもしれない。そして、最終的にはカラムや電気泳動を用いて、精製を行なう必要がある。また、精製されたタンパク質はトリプシンなどで分解して分解産物の分子量を測定し、データベース上のタンパク質配列を用いて解析することにより同定する必要がある。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 塩見進: "IPH動物モデルの作成(CTGF遺伝子マウスによる検討)"厚生労働省特定疾患門脈血行異常症調査研究班 平成13年度研究報告書. 18-20 (2002)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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