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2002 Fiscal Year Annual Research Report

門脈圧亢進症性胃症発生時における胃粘膜内細胞間結合の変化について

Research Project

Project/Area Number 12670518
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

西崎 泰弘  東海大学, 医学部, 講師 (80237693)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 村松 親  東海大学, 医学部, 助手 (50266392)
板倉 勝  東海大学, 医学部, 助教授 (90119644)
松崎 松平  東海大学, 医学部, 教授 (40110902)
Keywords門脈圧亢進症性胃症 / 門脈圧亢進 / 肝硬変
Research Abstract

1.肝硬変ラットにおける胃粘膜病変の陽性率
LC群における胃粘膜病変の発生頻度は83.3%で胃粘膜中に占める病変面積は5.34±3.85%であった。一方cont群では軽いびらんを16.6%に認めたのみで、占拠面積は0.12±3.57%%であった。
2.ZO-1陽性反応の局在と肝硬変時の変化
免疫組織学的検討では、PFA固定検体における陽性所見は見られなかったず。また、新鮮凍結切片による検討でも、HRP標識抗体を用いた手法では反応産物の局在は明らかでなかった。
一方、同新鮮凍結切片の蛍光抗体法では、cont群において、被蓋上皮や粘液細胞の周囲に一部連続して認められたが、LC群では有意な反応をほとんど認めなかった。画像解析による検討上、contにおける陽性反応は0.043±0.055%、一方LC群は0.021±0.038%で有意差は明らかではなかった。
3.connexin32の局在と肝硬変時の変化
同様にconnexin32においてもPFA固定検体と新鮮凍結検体を用いた酵素抗体間接法では有意な陽性反応は見られなかった。一方、新鮮凍結検体を用いた蛍光抗体間接法では、cont群,LC群ともに、被蓋上皮と粘液産生上皮細胞の周囲に明らかな陽性反応が認められ、特にcont群では粘膜層内あるいは粘膜筋板直上まで線状の陽性反応が散見された。一方画像解析による検討上、contでは0.607±0.241%、LCは0.186±0.104%でLCでの低下が認められた(P<0.05)。
以上より、ZO-1陽性反応は健常ラットにおいて被蓋上皮や粘液細胞の周囲に一部認められたが、上皮先端はアーチファクトが混入しやすく、評価が難しいところである。一方、connexin32陽性反応は蛍光抗体間接法によりcont群,LC群ともに、被蓋上皮と粘液産生上皮細胞の周囲に明らかに認められた。特にcont群では粘膜層内あるいは粘膜筋板直上まで線状の陽性反応が散見され、HE染色標本との対比により分泌腺や増殖帯に一致すると考えられた。また画像解析上でも、LCでconnexin32陽性反応の低下が認められ、paracellularな酸の細胞内への侵入が助長される可能性が示された。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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