2001 Fiscal Year Annual Research Report
HSP110ファミリーのポリグルタミン鎖に対する凝集抑制効果の検討
Project/Area Number |
12670603
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
伊藤 克彦 京都大学, 医学研究科, 講師 (90281097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東辻 宏明 京都大学, 医学研究科, 助手 (60281094)
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
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Keywords | ポリグルタミン / HSP110 / APG-1 / APG-2 |
Research Abstract |
本研究では、以下のことを明らかにすることを目指した。 (1)HSP110ファミリーの遺伝子、HSP110、APG-1、APG-2がポリグルタミン凝集抑制作用をもつか否かの検討。 (2)HSP110ファミリーの遺伝子、HSP110、APG-1、APG-2の細胞死への影響の検討。 (3)上記作用に必要な機能領域の解析。 (4)ポリグルタミン凝集抑制作用をもつ場合、マウス個体レベルでの検討。 以下のような結果を得た。 (1)HSP110ファミリーに属する、HSP110、APG-1、APG-2が、ポリグルタミン凝集抑制作用があるかどうかを、in vitroの系で検討した。その結果、HSP70には、ポリグルタミン凝集抑制作用を認めたが、HSP110ファミリーに属する、HSP110、APG-1、APG-2は、ポリグルタミン凝集抑制作用を持たないことが明らかとなった。 (2)HSP110フアミリーに属する、HSP110、APG-1、APG-2が、細胞死への影響があるかどうかを、in vitroの系で検討した。その結果、HSP70は、細胞死の抑制作用を認めたが、HSP110ファミリーに属する、HSP110、APG-1、APG-2は、細胞死抑制作用を持たないことが明らかとなった。 (3)HSP70のATP binding domainは、ポリグルタミン凝集抑制作用に必須ではないが、細胞死抑制作用には、必要であることを見いだした。 (4)HSP110、APG-1、APG-2にポリグルタミン凝集抑制作用、細胞死抑制作用が認められなかったので、マウス個体レベルでの検討は、行なわなかった。
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Research Products
(1 results)