2001 Fiscal Year Annual Research Report
相模原地区の家族性パーキンソニズムの原因遺伝子の探索
Project/Area Number |
12670616
|
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
長谷川 一子 北里大学, 医学部, 講師 (70146372)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠 淳一 北里大学, 医学部, 助手 (70276129)
小幡 文弥 北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (60129236)
|
Keywords | 家族制パーキンソニズム / Park 8 |
Research Abstract |
相模原地区の常染色体優性遺伝様式をとる家族性パーキンソニズムの原因遺伝子同定を目指して研究を進めてきている.現在までにαーSynuclein, Parkin, Tau, UCH-L1について相模原家系では報告されている変異を有しないこと,自験例とこれらの4遺伝子との連鎖しない,ことを示した.その後,全常染色体について約400種類のマイクロサテライトマーカーについてgenotypingを行い,連鎖解析ソフトウェアによりlod scoreの算出を行った.lod scoreの算出に使用したソフトウェアはパラメトリック連鎖解析はMINKとLINKMAPを,ノンパラメトリック連鎖解析にはGENEHUNTERを用いた. 2点解析の結果,D12S345でlod scoreが4.32と高lod scoreを得た.パラメトリック多点解析を染色体12番のD12S345周辺について行ったところ,D12S1631とD12S339に組み替えがあり,最大lod scoreはD12S85で4.7を得た.さらに同部位についてノンパラメトリック解析を行ったところD12S345で最大lod score24.9であった.非常に高いlod scoreを得たためさらに同部位についてハプロタイプ解析を行った。この結果,発症者全員は同じハプロタイプを示すと同時に,非発症者で同じハプロタイプを示した家系構成員が8名,得られた。この8名のうち6名は平均発症年齢に達していないため,未発症者であると推定された。残り2症例については70歳以上の高齢で,自験家系は浸透率100%でないことが推定された. 検討の結果,自験家系の原因遺伝子は第12染色体P11.2-13.1の約13.6cMに存在することが推定でき,PARK8として登録した.
|
Research Products
(5 results)
-
[Publications] K.Hasegawa, F.Sakai, H.Kowa: "The phenomenon of nocturnal dystonia in Parkinoson's disease"Eur Neurol. 8(suppl 1). 1-5 (2001)
-
[Publications] K.Hasegawa, M.Funayama, N.Matsuura, et al.: "Analysis of α-synuclein, parkin, tau, and UCH-L1 in a Japanese family with ADPD."Eur Neurol. 46. 20-24 (2001)
-
[Publications] T.Yokoyama, JI.Kusunoki, K.Hasegawa, et al.: "Distribution and dynamic process of neuronal cytoplasmic inclusion (NCI) in MSA"Neuropathology. 21. 145-154 (2001)
-
[Publications] T.Tsuchita K, M.Ikeda, K.Hasegawa, et al.: "Distribution of cerebral cortical lesios in Pick's disease with Pick body"Acta Neuropathol. 102. 553-571 (2001)
-
[Publications] M.Funayama, K.Hasegawa, H.Kowa et al.: "A new locus for Parkinson's disease (PARK8) maps to chromosome 12p11.2-q13.1."Ann Neurol. (in press). (2002)