2001 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍随伴神経筋疾患の発症機構における自己免疫の役割に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
12670620
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Research Institution | Tokyo Woman's Medical University |
Principal Investigator |
橋本 しをり 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60180824)
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Keywords | 免疫グロブリン / 自己免疫疾患 |
Research Abstract |
自己抗体遺伝子の可変領域のsomatic mutationを解析することで、自己抗体産生におけるantigen-drivenの有無を判別することが可能である。本研究では、末梢単核球をB細胞マーカーおよび蛍光標識した自己抗原とで2重染色した後に、フローサイトメーターで自己抗体産生B細胞を検出・回収し、自己反応性B細胞の免疫グロブリン遺伝子の解析を試みた。神経筋接合部障害をきたす腫瘍随伴症候群として、Lambert-Eaton症候群や重症筋無力症(MG)がある。MGでは、後シナプス膜にあるアセチルコリン受容体(AchR)に対する自己抗体が出現する。AchRは複数のサブユニットからなるため、本研究では精神神経ループスの自己抗原であるリボゾームP抗原などを用いて、自己抗体産生B細胞の同定を試みた。免疫グロブリン遺伝子の解析に関しては、全末梢単核球からRNAを抽出した場合、VH1-6のそれぞれに特異的なプライマーと各免疫グロブリンアイソタイプの特異プライマーとを用いてRT-PCR法を行い、VH1-6のCDR3領域を含む全長を増幅し、シークエンスすることが可能であった。しかし、複数の自己抗原を用いて染色実験を行ったが、自己抗体産生B細胞の回収は困難であった。フローサイトメーターの検出感度をあげるために、tyramideラジカルの生成を利用した蛍光シグナル増幅法を用いても、回収は困難であった。自己免疫疾患における自己抗体産生B細胞の頻度は極めて少ないと考えられる。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Sawada T, Hashimoto S, et al: "Inhibition of L-leucine methyl ester mediated killing of THP-1, a human monocytic cell line, by a new anti-inflammatory drug, T614"Immunopharmacology. 49・3. 285-294 (2000)