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2000 Fiscal Year Annual Research Report

気管支喘息発症に関与する気道感染因子に対する免疫応答の分子機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12670729
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

下条 直樹  千葉大学, 医学部, 助手 (40221303)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河野 陽一  千葉大学, 医学部, 教授 (60161882)
KeywordsRSウイルス / サイトカイン / T細胞 / プーサイトメトー / アレルギー疾患 / 非アトピー健康人
Research Abstract

RSV感染による細気管支炎患者の末梢血単核球をカルシウムイオノフォアとホルボール酸によって刺激後、フローサイトメトリーを用いたT細胞内サイトカイン検出法によってT細胞が産生するサイトカインを解析した。その結果、RSV感染時には、特にγδT細胞からのγインターフェロン(IFN-γ)産生が著明に抑制されていることが明らかとなった。同年齢のRotavirus腸炎患者ではγδT細胞からのIFN-γ産生は低下していなかった。また、RSV細気管支炎患者においても回復期にはγδT細胞からのIFN-γ産生は正常化していた。以上から、RSV感染はγδT細胞のIFN-γ産生を抑制することが示された。
アレルギー疾患の患者および非アトピー健康人末梢血単核球から、RSV特異的CD4陽性T細胞株を樹立して、そのサイトカイン産生能を解析した。その結果、アレルギー疾患患者から樹立したT細胞株のインターロイキン4(IL-4)/IFN-γ比は非アトピー健康人からのT細胞株に比べて有意に高値を示した。麻疹ウイルス特異的T細胞株のIL-4/IFN-γ比にアレルギー疾患患者と非アトピー健康人間で差は認められなかったことから、アレルギー患者では、RSVに対するT細胞応答が特異的にTh2測に偏倚していることが明らかとなった。さらにRSV感染への抵抗性に重要なFおよびG蛋白に対するRSV特異的T細胞株のサイトカイン産生の解析から、Th2測への偏倚にRSV G蛋白が強く関与することが明らかとなった。
以上から、RSVは感染急性期に全体の免疫応答をTh2側へ偏倚させ、さらに抗原としてもアレルゲンと同様にTh2タイプの応答を誘導すると考えられる。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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