2001 Fiscal Year Annual Research Report
気管支喘息発症に関与する気道感染因子に対する免疫応答の分子機構に関する研究
Project/Area Number |
12670729
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
下条 直樹 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (40221303)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 陽一 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (60161882)
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Keywords | エピトープ / クラスI分子 / クラスII分子 / RS virus / G蛋白 / F蛋白 / ELISPOT |
Research Abstract |
【encircled 1】RSVのG蛋白のアミノ酸組成に基づいて、隣接するペプチドと3つのアミノ酸残基をずらした16merのオーバーラッピングペプチドを95個作成した。これらの合成ペプチド刺激による末梢血単核球中のガンマインターフェロン産生細胞数をELISPOTにて解析した。ガンマインターフェロン産生細胞は抗HLA-DR抗体の存在下でほぼ完全に抑制されたことからRSV G蛋白に対するCD4陽性T細胞応答は主としてHLA-DR分子を抗原提示分子とすることが判明した。HLA-DRB1^*0405を有する個体では、アミノ酸残基161-175の合成ペプチドに反応してガンマインターフェロン産生細胞が検出されたことから、このペプチド中にHLA-DRB1^*0405拘束性のエピトープが存在することが明らかとなった。また他のHLA-DR分子を抗原提示分子とする個体においてもRSV G蛋白の中央部分にエピトープが存在することが示唆された。 【encircled 2】ウイルス除去に一義的に重要な役割を担うCD8陽性T細胞が認識するエピトープを明らかにするために、多くの日本人が有するHLAクラスI分子であるHLA-A0201に対する親和力が強いと予想されるbinding motifを有する部位をコンピュータープログラムによって検索し,9merペプチドを作成した。これらの合成RSV G蛋白由来ペプチドがHLA-A0201を発現した抗原提示細胞に結合することをin vitroで確認した。ガンマインターフェロン産生細胞数を指標に、中等度から強い結合能が確認されたペプチドが実際にエピトープであるかいなかを解析した。その結果、3個の合成ペプチドから1個のHLA-A0201拘束性エピトープを同定した。
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