2000 Fiscal Year Annual Research Report
小児Duchenne型筋ジストロフィーに対する抗凝固療法
Project/Area Number |
12670760
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
大谷 宜伸 熊本大学, 医学部, 助教授 (10168982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 重美 熊本大学, 医学部・附属病院, 助手 (60284767)
三池 輝久 熊本大学, 医学部, 教授 (90040617)
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Keywords | 筋ジストロフィー / DMD / 筋壊死 / 凝固線溶系 / 抗凝固療法 / 筋血流量 |
Research Abstract |
DMDの筋壊死の原因として凝固・線溶系異常に注目し、筋ジストロフィーモデルマウス、および低年令のDMD男児にて抗凝固療法を行ない、その有効性を評価することを目的に本研究を計画したもので、平成12年度の研究概要は下記のとおりである。 【1】筋ジストロフィーモデル(mdx/Tsk double-mutantマウス)実験:幼若モデルマウスにEPA製剤(商品名:エパデール)を胃内投与し、投与前後のCK値の変動ならびに筋壊死・再生像の変化をみることを計画している。現在、魚油除去飼料とEPA製剤を準備購入しており、さらに幼若モデルマウスの入手を検討中であるが実験に必要な個体数が揃い次第研究を開始する。入手が困難であれば、まずmdxマウスにてパイロットスタディを行なうことも考えている。 【2】DMD男児における臨床的研究:本研究へのインフォームドコンセントを両親から得られた男児(5-7歳)を対象とした。(現在、症例数4例) (1)抗凝固療法開始前の臨床的評価;外来にて月1回筋原性酵素(CK,Ald,myoglobin)、および凝固・線溶系を検討中である。凝固・線溶系に明らかな異常をみた症例はまだみられていない。 (2)組織オキシメーターを用いた骨格筋血流量の測定;組織SO_2Hb量モニター(PSA-3N)を購入し、PowerLabデータ収録・解析システムソフトを用いて、前腕持続収縮運動時の組織血液酸素飽和度StO_2と組織ヘモグロビン量total Hbから筋血流量を測定中である。今後、同年令の正常対象との比較検討を予定している。 (3)平成13年度はEPA製剤(商品名:エパデール)を投与後、上記(1)(2)の検討を行ないEPA製剤の有用性を評価したい。
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