2001 Fiscal Year Annual Research Report
悪性黒色腫におけるアポトーシス誘導と細胞骨格・接着因子の変化の分子医学的解析
Project/Area Number |
12670815
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
高木 肇 岐阜大学, 医学部, 助教授 (70226752)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和泉 智子 岐阜大学, 医学部, 助手 (70324291)
市来 善郎 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (30223093)
|
Keywords | アポトーシス / 細胞接着因子 / 細胞骨格 |
Research Abstract |
今年度の計画に従って、以下を行ってきた。 (1)悪性黒色腫患者病理組織標本を用いた免疫組織化学的検討:新たに入手できた患者病理組織標本を、免疫組織学的にTUNEL法によるアポトーシス細胞、p53、bcl-2などアポトーシス関連遺伝子・蛋白の検出、細胞接着因子の発現について検索した。症例数は数例増えたものの、臨床経過・治療時期・治療内容との比較検討では有意差は検出されなかった。 (2)マウスを用いた接着因子発現の検討:マウスを飼育する環境を整えることができなかったため、今年度は施行できず次年度とした。 (3)薬剤耐性細胞株の樹立とアポトーシス:シスプラチン(CDDP)、タモキシフェン(TAM)などで培養メラノーマ細胞を処理し、耐性培養株を継代培養中である。一定の株の樹立には至らず、アポトーシスの発現の検討を少しずつ行っているが、比較検討には至っていない。 (4)抗腫瘍剤投与方法の工夫:エレクトロポレーションの条件を設定するための予備実験を繰り返している。 (5)細胞骨格の変化:タモキシフェンによるアポトーシス誘導で見られたビメンチンの発現・形態変化を、他の抗腫瘍剤でも施行し強弱に差はあるが、濃度・時間依存的に細胞骨格の変化を認めた。 (6)臨床研究:悪性黒色腫に対するDAC-Tam療法について、まとめて有用性などを検討した。引き続き継続していく予定である。
|