2000 Fiscal Year Annual Research Report
知覚刺激に対する一次知覚野の脳血流量、酸素消費量の覚醒レベルの影響
Project/Area Number |
12670870
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 壽 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40294087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平吹 度夫 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00189862)
藤田 典彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00283763)
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Keywords | functional MRI / 眠睡 / 脳血流量 / 聴覚刺激 |
Research Abstract |
まず脳波電極の選択、電極および電極リード線の接続を調整し2000年10月末にMRI装置内部で安定して脳波の測定が行えるようになった。ただし心電図の混入がすべての被験者で見られこれは解決できていない。心電図波形の間で脳波がある程度観察できるのでこの部分を観察している。その後のべ10人の被験者に対して脳波を測定しながら聴覚刺激に対する脳血流の反応をfunctional MRIを用いて観察した。聴覚刺激は30msec,1000Hzの純音を1秒間に5回の頻度で与えている。刺激は専用の音刺激発生装置(STIM,Neuroscan Inc.,Sterling VA)で発生させair tubeを介して被験者が装着しているheadphoneに至る。音の強さはheadphoneのところで87dB sound pressure levelである。音刺激は36秒間の周期でON-offを繰り返している。脳波は10-20systemによりFz,Cz,Pz,C3,P3,O1,C4,P4,O2の9カ所に電極を置き測定している。MRI装置は臨床用の1.5-T system (Vision,Siemens,Erlangen,Germany)で、gradient-echo typeのEPI(3mmslice thickness,1mm gap,FOV200mm,16images)を用いている。4人の被験者では、観察中(約30分間)に覚醒からstage Iからstage IIのlevelまで自然睡眠が得られた。これらの被験者に対する解析は現在進行中である。
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