2000 Fiscal Year Annual Research Report
リンパ節シンチグラフィ製剤^<99m>Tc-テクネナノコロイドの作成手技の確立と検証
Project/Area Number |
12670906
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
内山 眞幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (20203557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 豊 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30166376)
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Keywords | リンパ節シンチグラフィ / センチネルリンパ節 / ラジオフイソトープ / ^<99m>Tc / ^<99m>Tc-テクネガス / ^<99m>Tc-テクネナノコロイド |
Research Abstract |
リンパ節シンチグラフィ製剤^<99m>Tc-テクネナノコロイドの作成 リンパ節シンチグラフィ製剤は早期乳癌、悪性黒色腫などリンパ行性転移をする悪性腫瘍のリンパ流の把握、腫瘍に最も近いセンチネルリンパ節の位置同定に現在注目されている。肺換気シンチグラフィ製剤であるテクネガスは過テクネチウム酸ナトリウム(^<99m>Tc)注射液よりテクネガスジェネレータ(テトリーテクノロジー社・オーストラリア)を用い発生させるガス状の難水溶性微粒子状放射性物質である。粒子径5〜200nmとリンパ節シンチグラフィに最適な粒子径を持ち、これを生理食塩水に捕集しテクネナノコロイド液を作成するととにより新しいリンパ節シンチグラフィ製剤を作成しうると考えた。まずテクネガスを液体に捕集する装置を開発し、慈大式インピンジャとした。これはガラス器内を陰圧にし一気にテクネガスを捕集液内に混入し、浮遊させるものである。テクネナノコロイド液内のテクネガス自体の組成評価、液化したテクネナノコロイドで粒状に変化が起こるか、テクネガス結合の有無、また粒子の大きさ判定、粒子の均一度について検討を試みた。テクネガスは99.9995%以上の純度のアルゴンで満たされたテクネガスジェネレータチャンバー内で発生させるが、この中に酸素が混入すると粒子径の小さいパーテタネガスが発生する。テクネガス内へのパーテクネガス混入の有無検証も含めて、ペーパークロマトグラフィ分析法で定性的に評価した。パーテクネガスの混入とテクネナノコロイドの結合の双方が疑われた。よってテクネガス発生装置の改良と、超音波を併用することにより結合の防止、結合の解離を試み、まだ粒子径にばらけが強いもののかなり改善を見ている。
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