2000 Fiscal Year Annual Research Report
2核種同時収集型SPECTにおけるニューラルネットによる正確な2核種分離法の開発
Project/Area Number |
12670909
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
尾川 浩一 法政大学, 工学部, 教授 (00158817)
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Keywords | 画像処理 / ニューラルネットワーク / シングルフォトンエミッションCT / 2核種同時収集 / エネルギースペクトル / モンテカルロシミュレーション |
Research Abstract |
以下に示す3項目の本年度の研究計画ごとに成果を述べる。 1.モンテカルロ計算によるさまざまな放射性核種についてのスペクトルデータ作製 ニューラルネットに対する教師データとなるエネルギースペクトルデータを作成するため、Tc-99m,I-123の光子を異なった混入割合で数千万個から数億個発生させ、検出器側で1画素ごとにスペクトルを作成した。ファントム形状は、精度確認のための円柱形状からより現実に近い心筋のデジタルファントム(MCATファントム)とした。 2.ニューラルネットの形状およびパラメータの最適設計 ニューラルネットのプログラミングを行ない、入力、出力の素子数、中間層の数などさまざまなパラメータを最適化した。最終的にニューラルネットワークの構造は入力素子数10、中間層の素子数20、出力の素子数は2となった。、入力として120keVから180keVの6keV幅のエネルギーウィンドウから得られる10個のカウントデータ、出力としては全エネルギーウィンドウ内の核種毎の非散乱光子の割合である。収束性とネットワークの構造に関しても詳細な調査を行った。 3.基礎実験によるニューラルネットの動作確認 現有のSPECTシステムを用いて、基礎実験ファントムに対するデータの収集を行なった。実際には慶應大学医学部の協力を得て、病院に設置してあるSPECT装置(東芝製GCA7200A)を用いた。また、基礎データ収集用ファントムも作成した。このようにして収集されたカウントデータを、ワークステーションに転送し、ニューラルネットを適用しソフトウエアで散乱線除去と核種の分離を行なった。
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Research Products
(1 results)