2001 Fiscal Year Annual Research Report
機能的MRIを用いた精神分裂病者の認知・運動・学習機能障害に関する研究
Project/Area Number |
12670948
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
福迫 博 鹿児島大学, 医学部附属病院, 講師 (60228880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋口 知 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (90315440)
竹之内 薫 鹿児島大学, 医学部, 助手 (60274817)
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Keywords | 精神分裂病 / fMRI / 認知障害 / 学習障害 / 運動障害 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
精神分裂病者における手指巧繊運動の習熟過程の障害に関する研究においては,分裂病者の達成運動課題は一週間の練習前、後ともに健常者に比べて低いが、達成運動課題の改善率は両者で差がないことがわかった。また、健常者では習熟過程によって運動前野の賦活の程度が有意に減少するが,精神分裂病者では反対に上昇することを報告した。この結果に基づき,SPM96を用いて同様の研究を行ったところ健常者においては運動野、運動前野、補足運動野、基底核、小脳など、すべての領域で賦活の程度が低下することがわかった。特に、補足運動野、対側運動野、対側小脳においてはほとんど賦活がみられなくなった。これに対して、分裂病者では特に運動前野や補足運動野の賦活領域が拡大する傾向があった。 また、神経心理検査(Conceptual Reasoning Task)による賦活パターンの違いに関する研究では、functional MRIを施行した被験者は現在健常者54名以上,患者15名である。健常者における統計処理の結果では女性は男性に比べて少ない賦活領域で課題を処理できること(正答率には差がない)が判明した。また,精神分裂病者では課題の正答率は健常者に比べて若干低い程度であるにもかかわらず、賦活領域の減少、特にワーキングメモリーに関与する前頭前野および頭頂葉における賦活領域の減少が目立っていた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kodama S, et al.: "Aberrant brain activation following motor skill learning in schizophrenic patients as shown by functional magnetic resonance imaging"Psychological Medicine. 31. 1079-1088 (2001)
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[Publications] 福迫 博: "精神分裂病における運動学習機能障害-functional MRIによる研究"INNER VISION. 16. 69 (2001)
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[Publications] 小玉哲史, 他: "functional MRIによる精神分裂描写の手指巧緻運動の研究"第23回日本生物学的精神医学会講演抄録集. 113 (2001)
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[Publications] 福迫 博: "精神分裂病:画像診断と薬物療法のcorrelation"Medicament News. 1716. 3-6 (2002)
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[Publications] 福迫 博, 他: "磁気共鳴技術による精神分裂病の画像診断可能性"日本精神神経学雑誌. (印刷中).