2000 Fiscal Year Annual Research Report
精神分裂病の社会生活技能(Social Skills)の構造について
Project/Area Number |
12670958
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
池淵 恵美 帝京大学, 医学部, 助教授 (20246044)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
沼口 亮一 帝京大学, 医学部, 助手 (10307192)
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Keywords | 精神分裂病 / 社会生活技能 / ロールプレイテスト / 認知機能障害 / 生活技能訓練(SST) / 社会機的 / 精神障害リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究の目的:精神分裂病の患者が社会生活を送る上で障壁となる社会生活技能(Social Skills)の障害について、客観的な評価方法を確立し、障害の原因について解析し、治療方法開発の手がかりを得ることである。平成12年度は、「社会生活技能評価尺度」の作成と、国際的な標準版となる尺度としての信頼性、妥当性の検討を行う。 平成12年度の研究実施内容:研究代表者である池淵が平成6年に公表したビデオによる評価システム(ロールプレイテスト)は、受信技能及び処理技能の評価が不十分であるために、その改訂版を作成した。 *わが国ですでに先駆的な研究のある福島県立医大・神経精神科・神経生理学研究グループ(代表 丹羽真一教授)と、慶應義塾大学・精神科・神経心理学研究グループ(代表水野雅文助手)と合同の検討会を3回実施した。 *ロールプレイテストの刺激場面については、テストの妥当性や実用性や敏感性を保障するために、これまでの治療経験や文献レビューをもとに、新たに6場面選定した。 *受信技能の評価のために、これまでの社会的状況認知テストをもとに、設問項目を作成した。また処理技能評価については、文献による検討の結果、ロールプレイ場面のほかに、遂行機能評価を目的に、Fluency TestとTrail Making Test,簡便なsecondary memory検査、注意機能評価のために,Letter Cancellation Testを併用することとした。 *平成13年度は、完成した改訂版のfield trialを実施し、尺度としての信頼性・妥当性を確立するとともに、そのデータをもとに、精神分裂病の社会的機能の障害の原因について検討し、リハビリテーションの方策を開発する予定である。 *分担研究者であるリバーマン教授は、当初平成12年12月7〜9日に来日予定であったが延期となり、あらためて平成13年7月26日〜29日に来日し、協同研究会を開催する予定が確定している。
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