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2001 Fiscal Year Annual Research Report

ファイブロネクチンを細胞表面に発現する各種癌に対するヘパリンの抗腫瘍効果

Research Project

Project/Area Number 12671179
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

武山 浩  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70236511)

Keywordsfibronectin / apoptosis / heparin / 胃癌 / 大腸癌 / 甲状腺癌
Research Abstract

【目的】我々は癌細胞表面に発現しているファイブロネクチンには二つのヘパリン結合部位が存在することに着目し,FN発現癌細胞ではヘパリンがこの結合部位と反応することにより細胞にシグナルが伝達され抗腫瘍効果が発現するのではないかとの仮説をたてた.この仮説を検証するため 1)FNの発現している癌細胞にヘパリンを投与することにより細胞を死滅させる効果が発現するか? 2)細胞を死滅させる効果はFNのヘパリン結合部位を介して誘導されるのか? 3)細胞死が誘導されるとしたらその死はどういうものか? 4)in vivoでは,FN発現細胞でもヘパリンによりヘパリナーゼ活性抑制効果のみしか発現しないのか?に焦点を絞り現在検討中である。
【結果】平成13年度までの研究において次の点が明らかとなった。
1.FN発現細胞でヘパリンによる細胞死が観察され、かつこの効果がヘパリンとFNのヘパリン結合部位との相互作用により発現することが、胃癌STKM、大腸癌LOVO、甲状腺癌SW1736それぞれの細胞株にヘパリン、あるいはFNのヘパリン結合部位に対する抗体(IST-1,IST-2)を比例した濃度で添加した後、細胞の接着能、生死をcolorimetric assay、thymidine incorporate assayにより測定した結果確認された。
2.次に細胞死を誘導し得た細胞群に対し、その細胞死がアポトーシスなのかネクローシスなのかを検討するため、500IU/mlのヘパリンを細胞に添加し細胞の形態変化を認めた後細胞を回収し、DNA Laddering法、TUNEL法を施行した結果その細胞死がアポトーシスであることが判明した。
3.現在成体(ヌードマウス)に上記の細胞株を移植後、ヘパリン投与によるヘパリナーゼ活性抑制効果とともにヘパリン結合部位との反応による直接的な細胞死を確認するため動物実験を施行中である。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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