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2003 Fiscal Year Annual Research Report

肝不全治療に対する経腸栄養を利用した遺伝子治療の試み

Research Project

Project/Area Number 12671269
Research InstitutionJIKEI UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE

Principal Investigator

岡本 友好  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00246381)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 二川 康郎  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70317999)
鈴木 裕  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (20241060)
Keywords肝不全 / 経腸栄養 / 遺伝子治療 / アデノウイルス
Research Abstract

本研究は,遺伝子治療における遺伝子ベクターの経口投与の可能性と肝不全治療の応用を考え,ラット肝不全モデルを使用し実験を行った.本年度は過去3年間の実験の結果,経腸栄養の肝不全モデルへの有用性は証明できたため,HGF遺伝子を含むadenoviral vectorの投与が肝不全における生存率を向上させるかの最終段階の実験を行った.
95%肝切除モデルに,術後5%グルコースを経口であたえると5日間生存率は25%であった.本モデルに以下の実験群を設定し,生存率を比較した.生理的食塩水を経胃的に投与した群は5日生存率は10%であった.LacZ-adenovirusを経胃的に投与した群は,5日生存率は20%であった.HGF-adenovirusを経胃的に投与した群は,5日生存率は20%であった.10%グルコースを経胃的に投与した群は,5日生存率は70%であった.HGF-adenovirus+10%グルコースを経胃的に投与した群は,5日生存率は60%であった.また,HGF-adenovirus投与ラットの血中にはHGFは検出されなかった.
結論として,HGF-adenovirusの単独投与および併用投与は成績を向上させなかった.このことにより,今後遺伝子治療を遂行する上では,経腸栄養が有効であることは証明されたが,HGFなどの遺伝子導入による治療効果をえるためには,adenovirusの吸収,感染効率の向上の努力と,至適の治療濃度の設定が必要であると考えられた.

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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