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2000 Fiscal Year Annual Research Report

人工酸素運搬体をツールとして用いた実験的肺腫瘍における微小循環制御機序の解明

Research Project

Project/Area Number 12671328
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

堀之内 宏久  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (60173647)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩丸 有史  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00296592)
渡辺 真純  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90201227)
小林 紘一  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80051704)
山内 徳子  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30306732)
Keywords人工酸素運搬体 / 肺微少循環 / 腫瘍循環 / 一酸化窒素 / 共焦点レーザー顕微鏡
Research Abstract

まず肺微小循環を安定して観察できるモデルを作成するために,S/Dラットを用いて胸壁にウィンドウチャンバーを設け,微小循環の変化を観察できるよう顕微鏡およびレーザー鏡焦点装置を設定した。胸壁用のチャンバーは石英ガラス製とし、右胸壁第5,6肋骨の部分に挿入固定した。顕微鏡は倒立型の装置を用い、レーザー共焦点装置はリアルタイムの変化を重点的に観察するためにモノクロのイメージインテンシファイアー型のCCDカメラを用いる用に設定した。
ついで、対照実験として肺微小循環の反応性を明らかとするためにFITCアルブミンを用いて肺微小循環を可視化し、生理的食塩水、オキシヘモグロビンおよびヘモグロビン内包型リポゾームを用いて肺細小動脈の反応性を観察した。生理的食塩水は循環血液量を増加させる目的で投与し、血流内あるいは血管外へ漏出して一酸化窒素を補足する分子状の酸素運搬体であるオキシヘモグロビンのと投与により、正常の肺微小循環系では細動脈の狭小化が起こることが明らかとなり肺動脈の血流動体に一酸化窒素が関与していることが直接の観察で明らかとなった。また、直管外に漏出しない粒子状のヘモグロビン内包型リポゾームでは血管外の一酸化窒素濃度に影響を及ぼさないと考えられているが、細動脈径には明らかな変化を起こさないことが明らかとなった。また、生理的食塩水を注入した動物では肺細動脈の拡張が起こった。
現在肺細動脈における血流速度を定量する方法を設定中である。腫瘍モデルにおいて同様の実験を行うことにより肺での腫瘍循環の特徴を明らかにする予定である。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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