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2001 Fiscal Year Annual Research Report

呼吸音・胸腔音の記録と解析に関する臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 12671330
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

鈴木 隆  昭和大学, 医学部, 助教授 (60118958)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鈴木 秀一  昭和大学, 医学部, 助手 (80245860)
北見 明彦  昭和大学, 医学部, 講師 (20241036)
Keywords呼吸音 / 胸腔音 / 胸腔鏡手術 / 自然気胸 / ブレブ / 周波数解析 / フーリエ解析 / 連続ウェーブレット変換
Research Abstract

自然気胸に対する胸腔鏡手術のさいにマイクロフォンを胸腔内へ入れて、ブラからの空気もれ音を手術の画像とともに記録した。この記録の一連の操作は以前から日常的に行なっているウォーターテストと同じ操作を水を入れずに行なうものである。音声と画像を同時にHi-8またはDVテープに記録した。
最初の検討は空気がもれているブラの画像とフーリエ解析による周波数成分のグラフの推移をリアルタイムで比較した。この方法で空気もれに伴ってブラの壁が振動するとともに音声に含まれる周波数に細かい変化が生じることがわかった。しかし、この検討ではグラフの変化が速すぎてその特徴をとらえることができなかった。
そこで、フーリエ解析のグラフに加算処理をして、その特徴を検討した。この結果、ブラの孔が自然閉鎖し空気もれが止まっている症例では、音量が少なく低い周波数の音が占める割合が多いことがわかった。この音は空気もれの音ではなく換気音をあらわしているものと考えた。一方、ブラの孔が明らかな症例では音量が大きく、高い周波数(それでも1000Hz以下)の比率が増加した。
さらにフーリエ解析による周波数解析のグラフを時間軸を加えてあらわし三次元表示とした。その結果、換気音・空気もれ音の中の周波数成分の時間的変化をみることができた。しかし、個々の症例の病態の特徴をみることは困難であった。
そこで、得られたデータに連続ウェーブレット変換を加えた。その結果、(1)ブラがすでに閉塞していて換気音だけの場合には低音から高音領域にわたる成分が散在していた。(2)ブラの穴が小さく空気もれがわずかな場合には低い音の成分が多かったが、高い成分が少し混じっていた。(3)ブラの穴が大きく空気もれが大量の場合には大半が低い成分であり高い成分は少ないという特徴が得られた。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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