2000 Fiscal Year Annual Research Report
内存性虚血脳保護機構・脳虚血耐性現象における、基質メタロプロテアーゼ阻害因子の関与
Project/Area Number |
12671368
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
上之郷 眞木雄 長崎大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40145256)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 義孝 長崎大学, 医学部・附属病院, 医員
|
Keywords | 虚血耐性 / 局所脳虚血 |
Research Abstract |
動物実験モデル 雄性290〜350gのSD ratを使用。ハロセン吸入麻酔自発呼吸下に直腸温、動脈圧を持続的に測定した。右頭頂部Bregmaより5mm側方にburr holeを設け硬膜外にLaser Doppler Flowmetryを腹臥位にて留置することにより皮質血流量を持続的に測定した。 1)preconditioning 局所脳虚血はシリコンでコーティングした4-0ナイロン糸を用い外頚動脈経由にて中大脳動脈を閉塞(MCAo)することで作成した。まずは15分間の虚血時間とした。 2)局所脳虚血 preconditioning施行48時間後に90分間のMCAo、を行った。(n=4) コントロールとしてSham operation施行48時間後に同様の実験を行った。(n=4) 評価 再潅流48時間後に深麻酔下に潅流固定後パラフィン切片を作製した。梗塞巣の評価はH&E染色にて行った。 生理学的パラメーター 虚血前後における血液ガス分析 前pH=7.412±0.18、pCO2=48.6±7.53、pO2=155±55.8、Hct=40.4±1.14 後pH=7.390±0.64、pCO2=50.6±8.43、pO2=139.5±62.7、Hct=40.8±1.47 梗塞体積 preconditioning 68.8±17.3mm3 non-preconditioning 127.6±37.1mm3※ ※P=0.019 まとめ ラットにおける短時間局所脳虚血による虚血耐性現象の獲得を確認した。
|