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2000 Fiscal Year Annual Research Report

神経因性疼痛における脊髄アポトーシスとその予防

Research Project

Project/Area Number 12671501
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

高野 義人  獨協医科大学, 医学部, 教授 (10134701)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 丈郎  獨協医科大学, 医学部, 助手 (00276148)
久野 裕一郎  獨協医科大学, 医学部, 助手 (20275738)
高野 学美  獨協医科大学, 医学部, 講師 (70204352)
Keywords神経因性疼痛 / 脊髄ニューロン / アポトーシス / 免疫抑制薬
Research Abstract

Sprague-Dawleyラット(体重250g以上)を用い二種類の神経因性疼痛モデルを作成し痛覚過敏関連の行動および脊髄切片によるアポトーシスを観察した.そしてこの痛覚過敏関連行動とアポトーシスに対する免疫抑制薬FK506の効果を調べた.
1)腕神経叢切断による前肢の自損モデル.全身麻酔にて腕神経叢を3-0絹糸にて2ヶ所強く結紮しその間を切断し同側の咬傷の程度と経過を観察した.自傷行動はWiesenfeldらの方法に従い以下のようにスコア化した.Score 0:変化なし.Score 1:一つまたはそれ以上の爪の一部を自傷.Score 2:一つまたはそれ以上の爪の全部を自傷.Score 3:一つまたはそれ以上の肢を自傷.ラットは以下の3群に分類した.(1)FK506 5mg/kg/dayを7日間腹腔内投与(2)FK506 1mg/kg/dayを7日間腹腔内投与(3)生食1ml/kg/dayを7日間腹腔内投与.神経切断後3週間の時点において.予想に反し(1)群(2.6点)において(2)群(0.9点).(3)群(1点)よりも自傷スコアは有意に高かった.自傷スコアの高いラットで脊髄後角細胞のアポトーシスが観察された.自傷行為,アポトーシスの程度と薬剤投与量との統計的な関連についてはさらに実験を行う必要がある.他の免疫抑制剤Cyclosporinの作用についても調査を続け,実験結果を説明できるような仮説を立てることを次の目標としたい.
2)クロミック糸にて坐骨神経を4ヶ所で緩く結紮するモデル(いわゆるchronic constriction injury(CCI)modelあるいはBennett model).神経剥離まで行い,結紮を行わないシャム手術を行った群を対照群とした.左右の足底の熱刺激に対する逃避潜時を測定し,個体差を除外するために左右の潜時の差をスコアとした.術後21日目に最大を示す有意な痛覚過敏が観察された.この時摘出した脊髄では脊髄後角と中心管付近に明かなアポトーシス細胞を観察することができた.これは対照群では観察されなかった.FK506の投与群ではこの痛覚過敏をやや抑制したがまだ例数が足りず統計処理に至っていない.アポトーシスと薬剤の関係についてもさらに実験を続ける必要がある.

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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