2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671507
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
池崎 弘之 日本医科大学, 医学部, 助手 (20267131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大井 良之 日本医科大学, 医学部, 講師 (60271342)
小川 龍 日本医科大学, 医学部, 教授 (20008345)
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Keywords | 微小循環 / 抗炎症作用 / ステロイド / 血管透過性 |
Research Abstract |
マウスを用いペントバルピタール麻酔下に大腿動脈、静脈にカニュレーションし水分維持、麻酔維持と血圧測定モニターとする。マウスを開腹し肝臓をアクリル板上に固定し生体顕微鏡にてマウスの肝臓表面を観察する。この映像をビデオテープに取り込みCAPIMAGE(Heidelberg, Germany)にて血球流速、血管径、類同径を計測する。まずpreliminary experimentとしてFITCデキストラン、rhodamin Gにてそれぞれ血管透過性、白血球内皮接着を観察する。シャム手術群では観察4時間までは血管透過性の亢進、白血球の接着は観察されなかった。つぎに敗血症ショックモデルとして大腸菌由来lipopolysaccharide(LPS)を静脈投与し観察する上記事項を観察する。この結果、肝静脈、肝類洞での血流の低下、血管内皮への白血球の接着が観察された。またFITCデキストランの血管外漏出が観察されLPS処理にて血管透過性の亢進が示された。しかしLPSにて血圧の低下も観察されLPSのもたらす炎症惹起がこれらを引き起こすのかまた血圧低下が引き起こすのか今後血管拡張薬を用いて研究予定である。次にdexamethasoneを前処置としてLPS処理をした群では血管透過性は抑制されdexamethasoneの抗炎症作用が示された。今後接着、血流に対するdexamethasoneの抗炎症効果を判定する予定である。
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