2000 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠ラット子宮筋GABAA receptor subunit発現の制御
Project/Area Number |
12671597
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤井 絵里子 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70231561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 裕償 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40324751)
神崎 徹 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00263278)
村田 雄二 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40283759)
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Keywords | GABA_A receptor / subunit / 妊娠 / 子宮 / steroid hormone / allopregnanolone |
Research Abstract |
各妊娠齢におけるラット子宮筋からplasma membraneを得て子宮筋GABA_A receptorに対するbinding asayを_3H-muscimol(GABA_A receptor agonist)を用いて行い,妊娠齢やallopregnanoloneの存在がreceptor感受性にいかなる影響を及ぼすかを検討した.その結果allopregnanolone存在下ではspecific boundは増加し、妊娠19.5日齢で最高になることがわかった.すなわちGABA_A receptorのallopregnanoloneに対する感受性は妊娠19.5日齢で最高になり,分娩発来時に最低になった.さらに各妊娠齢のラット子宮筋より抽出したtotal RNAを用い,既知の各GABA_A receptor subunit mRNAの発現に関してsemi-quantitative RT-PCRおよびRNase Protection Assayにより比較検討した.その結果,子宮筋にのみ豊富に発現するπ subunit mRNAは妊娠19.5日齢をピークに発現し,分娩発来時には急激に発現が低下することがわかった.α1subunit mRNAもπと同様に発現のピークは19.5日齢であった.これに対しα2subunit mRNAの発現は妊娠中減少して19.5日齢で最低となり,分娩発来から分娩後には増加した.現在までのところ,ラット子宮筋GABA_A receptorのsubunitは妊娠齢によりその発現構成が変化していることが証明された.このsubunit構成の違いがallopregnanoloneなどのmodulatorに対するGABA_A receptorの感受性を変化させ,子宮筋の収縮制御に関与していると考えられる.
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Research Products
(1 results)