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2000 Fiscal Year Annual Research Report

精巣に高発現する新規タンパク質WDC146の発現様式解析と機能の解明

Research Project

Project/Area Number 12671602
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

堺 明子  岡山大学, 医学部, 助手 (60205698)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 野村 貴子  岡山大学, 医学部, 助手 (20116437)
佐々木 順造  岡山大学, 医学部, 教授 (30093686)
大内田 守  岡山大学, 医学部, 助教授 (80213635)
KeywordsWD40リピートタンパク質 / コラーゲン様ドメイン / 核局在タンパク質 / 精巣特異的 / がん・精巣遺伝子
Research Abstract

WDリピートファミリーは、複数の他のタンパク質と協同して働き、シグナル伝達、発生、細胞周期、細胞骨格、アポトーシスなど、多岐にわたる領域で重要な役割を担っているタンパク質群である。本研究では、精巣特異的に高発現するWDリピートタンパク質(WDC146)について、精子成熟過程におけるその役割を研究している。
平成12年度
ラット、マウスに加え、ヒトにおいても、WDC146が精巣特異的に高発現であることを確認した。ラット精細管を材料として、精子形成周期のより正確なステージ同定をおこない、WDC146のメッセンジャーRNA発現時期を、パキテン期の精子細胞に特定することができた。また、精巣以外での発現は、脾臓では白脾髄、胸腺では皮質に特徴的であった。これらはいずれも細胞の分化、成熟が活発におこなわれている領域であり、WDC146の機能の方向性を強く示唆するものである。我々はWDC146が細胞内で核に局在することも確認したが、これもDNA組換えなどへの関与を窺わせる知見のひとつといえる。これは、コラーゲン様ドメインを持ちながら核内で発現しているという意味においても、面白いタンパク質といえる。
WDC146遺伝子の主要プロモーター活性は、上流約400塩基対の領域内に存在し、さらにその上流にはサイレンサー領域が存在するようである。発現実験の結果はIto-II(睾丸胚細胞腫瘍由来細胞)、Saos2(骨肉腫由来細胞)の両者で差がなく、従って精巣特異的プロモーターとは特定できなかった。ただし、WDC146は、調べた20種以上の各種腫瘍由来細胞株のほとんどで発現しており、いわゆる「がん・精巣遺伝子」(精巣特異的遺伝子で、がんと腫瘍由来細胞株で発現が高い)に分類されるべきなのかもしれない。
WDC146の全配列を含め、これまでの知見を第一報として報告した(Ito et al.,2001)。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] ItO,S.: "A Novel WD40 Repeat Protein, WDC146, Highly Expressed during Spermatogenesis in a Stage-Specific Manner"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 280(3). 656-663 (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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