2000 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣癌細胞の増殖能及び浸潤能に関与するプロテアーゼ遺伝子の同定と治療有用性の検討
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12671605
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| Research Institution | Hiroshima University |
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Principal Investigator |
重政 和志 広島大学, 医学部, 助手 (30294557)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白山 裕子 広島大学, 医学部・附属病院, 医員
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| Keywords | 卵巣癌 / プロテアーゼ / testisin / MMP-2 / MMP-7 / MMP-9 / TIMP-1 / TIMP-2 |
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| Research Abstract |
本研究は卵巣癌細胞で過剰な発現を呈する既知および未知のプロテアーゼ遺伝子を同定し、それらが卵巣癌の治療に応用され得る可能性についても検討することを目的とする。
本年度、我々はDifferential Displayとそれに続くサブクローニングにより卵巣癌において過剰発現を示すプロテアーゼ遺伝子の同定を行い、1999年にHooperらによってクローニングされたセリンプロテアーゼtestisinが卵巣癌で過剰発現していることを世界で初めて見いだし、Testisin mRNAの発現が卵巣上皮の癌化過程で著明に亢進し、特に進行卵巣癌で高率に過剰発現していることを報告した(J.Soc.Gynecol.Invest.,7:358-362,2000)。さらに、メタロプロテアーゼとそのインヒビターである、MMP-2、MT1-MMP、TIMP-2の同時過剰発現が卵巣癌の進展に関与していることや同一腫瘍内でのMMP-9の過剰発現およびTIMP-1の発現低下は卵巣癌のリンパ節転移に関与していることも見いだし、報告した(Int.J.Oncology,17:673-681,2000)。また、従来より我々が卵巣癌の発生や進展に関与していることを報告してきた(Tumor Biology,20:88-98,1999;Medical Oncology,17:52-58,2000)メタロプロテアーゼMMP-7が子宮体部癌肉腫において癌腫成分に特異的に発現することも見いだし、報告した(Oncology Reports7:1209-1212,2000)。現在、我々はいくつか新規プロテアーゼ遺伝子のクローニングを進めつつあり、卵巣癌の増殖、浸潤、転移における一連の複雑な過程におけるプロテアーゼの役割の解明を進めている。
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[Publications] Kenichirou Sakata, et al.: "Expression of matrix metalloproteinases (MMP-2, MMP-9, MT1-MMP) and their inhibitors (TIMP-1, TIMP-2) in common epithelial tumors of the ovary"Int.J.Oncology. 17. 673-681 (2000)
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[Publications] Hirotoshi Tanimoto, et al.: "Differential expression of matrix metalloprotease-7 in each component of uterine carcinosarcoma"Oncology Reports. 7. 1209-1212 (2000)
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[Publications] Kazushi Shigemasa, et al.: "Overexpression of testisin, a serine protease expressed by testicular germ cells, in epithelial ovarian tumor cells"J.Soc.Gynecol.Invest.. 7. 358-362 (2000)
