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2000 Fiscal Year Annual Research Report

マウス胎仔内耳細胞の遺伝子改変技術の確立

Research Project

Project/Area Number 12671645
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大島 猛史  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40241608)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 欠畑 誠治  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90261619)
Keywords難聴 / 蝸牛 / 遺伝子治療 / 内耳
Research Abstract

現在、1000出生に1例が高度難聴を来たし、この半数以上が遺伝子異常に起因するといわれている。また、老人性難聴なども何らかの遺伝的素因が関与していることが考えられ、難聴の診断、治療などの戦略に遺伝子は重要な位置を占めることとなった。
難聴の原因遺伝子は100個くらいあるといわれるが、GJB2が最も頻度が高く、臨床的意義が大きい。GJB2の遺伝子変異は数多く報告されているが、この中でも日本人に多い235delC,V37I,R143Wについてin vitroで機能解析を行うため患者血液から変異体cDNAをクローニングした。
また、蝸牛内で特異的に発現しているモーター蛋白質prestinが最近報告された。これに関係した疾患はまだ報告されていないが、将来的な遺伝子治療に応用する可能性を検討するため、この全長cDNAをスナネズミ蝸牛からクローニングした。
これら遺伝子を蝸牛内細胞に遺伝子発現させるにあたり、遺伝子導入方法を検討する必要がある。導入に用いるべクターとしては、ウイルス性と非ウイルス性があるが、まず、高効率での発現が見込まれるアデノウイルスを用いることとした。導入に関する諸条件を検討するためのレポーター遺伝子として大腸菌ベータガラクトシダーゼをアデノウイルスベクターに組み込んだ。これには、クロンテック社のAdeno-X Expression Systemを用いた。モルモットを麻酔後、耳後部切開して蝸牛骨包を露出した。正円窓山来、あるいはcochleostomyを行い少量のウイルス液を注入した。48-72時間後、断頭しX-galにて発色反応を行ったところ、蝸牛管内に遺伝子発現が確認された。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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