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2001 Fiscal Year Annual Research Report

IL-2遺伝子導入頭頸部扁平上皮癌への免疫細胞応答

Research Project

Project/Area Number 12671680
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

平林 秀樹  獨協医科大学, 医学部, 助教授 (00146185)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 金谷 洋明  獨協医科大学, 医学部, 助手 (40265301)
Keywords頭頸部扁平上皮癌 / 腫瘍特異性抗原 / 細胞障害性Tリンパ球
Research Abstract

(研究によって得られた新知見)1.リンパ球による殺腫瘍効果は、IL-2遺伝子を導入した頭頸部扁平上皮癌培養細胞に対して、より高率に観察された。これはIL-2遺伝子導入頭頸部扁平上皮癌培養細胞がIL-2を持続的に分泌し、リンパ球が活性化された結果であった。2.リンパ球による殺腫瘍効果は腫瘍細胞表面上のMHC class I分子に依存すると予測し、そのMHC class I分子上に発現した腫瘍特異性抗原(ペプチド)の同定を試みた。その結果、9または10アミノ酸配列から成る計16種類のペプチドが同定できた。これは既知の酵素・癌関連タンパク・ウイルスなどとの相同性が全く見られず、新たな腫瘍特異性抗原であると考えられた。3.得られた腫瘍特異性抗原を合成し、これを用いて以下の方法にて腫瘍特異的細胞障害性Tリンパ球の樹立を試みた。(1)健常者末梢血から単核球を分離後、IL-4とGM-CSFを添加し、単球由来の樹状細胞を樹立した。(2)上記の樹状細胞を抗原提示細胞とし、これに16種類の個々のペプチドを加え、リンパ球を刺激した。低濃度のIL-2添加培地を用い、樹状細胞およびペプチドによるリンパ球の刺激は1週間おきに計2回行った。(3)その結果、用いた16種類のペプチドのうち、数種類のペプチドがリンパ球を活性化し得た。
(今後の計画)腫瘍特異的細胞障害性Tリンパ球の樹立を、加えるペプチドの濃度および樹状細胞とリンパ球との比率を変化させ、再度試みる。また、16種類のペプチドをいくつか組み合わせて、より効率的な細胞障害性Tリンパ球の誘導を行う予定である。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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