2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671688
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
牧本 一男 大阪医科大学, 医学部, 教授 (30115935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星島 秀昭 大阪医科大学, 医学部, 助手 (10340556)
萩森 伸一 大阪医科大学, 医学部, 助手 (90291799)
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Keywords | nitric oxide / NO合成阻害剤 / L-NAME / 蝸牛血流 / レーザードップラー血流計 / L-arginine / 局所投与 / 皮膚血流 |
Research Abstract |
前年度にひき続き今年度も同じ方法で実験を行った。対象動物も正常ラット(Wister-kyoto)である。L-NAME(合成阻害剤)による蝸牛血流の低下が用量依存性になっているが更に広い範囲で検討するため0.2mg/kg投与の実験群を追加した。その結果をVascular Conauctance(VC,血流/平均血圧)であると、低下度は0.2mg/kgで-18.9%(n=6)、Lmg/kgで-37.9%(n=7)、5mg/kgで-45.8%(n=9)、10mg/kgで-48.3%(n=13)で前3者で明らかな用量依存性が認められた。今年度はL-NAMEに対する蝸牛血流の反応(低下)を皮膚血流のそれと比較するために腹壁血流について実験を行った。L-NAME 5mg/kgの静注投与で腹壁血流のVC低下は-41.1%(n=10)で蝸牛血流の低下(5mg/kgで-45.8%)より低下度はやや少なかった(推計学的な有意差なし)。しかし注目された相違点はL-arginineによる低下血流の回復度であった。蝸牛血流のL-NAME 5mg/kg群での回復度が17.8%(VC)であったのに対して腹壁血流のそれは5.5%(VC)であった。正円窓渦下実験では5%L-NAME溶液の実験(n=5)を追加した。これによる蝸牛血流の低下は17.7%(VC)で1%の場合の21.6%(VC)より大きくならなかった。
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Research Products
(2 results)