2000 Fiscal Year Annual Research Report
虚血に拮抗する,網膜血管に特異的な細血管拡張因子の追求
Project/Area Number |
12671705
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植田 良樹 京都大学, 医学研究科, 助手 (10322158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 孔士 京都大学, 医学研究科, 教授 (90026930)
高木 均 京都大学, 医学研究科, 講師 (70283596)
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Keywords | パッチクランプ / 血管平滑筋細胞 / ウシ網膜 / RNA |
Research Abstract |
まず、パッチクランプシステムの確立のため、以下の実験をおこなった。ウシ網膜より血管組織を剥離した上で、酵素(トリプシン)をもちいて細胞を単離し、ゼラチンコートしたカバーグラスに生着させた。単離細胞は血管平滑筋細胞のほか内皮細胞、壁細胞等をふくみ、平滑筋細胞のみを位相差顕微鏡上の形態で同定するのはやや困難であるが、色調等から類推して、カルシウム電流を増強する条件(カルシウムをバリウムで置換、これを高濃度使用、細胞内液にEDTA使用)においてwholc-cell modeのパッチクランプで、-60mVの定常電位から脱分極の際の内向き電流を計測したが、記録率が非常に悪いため単離、培養条件の検討を行っている。また、細胞を継代培養も行っており、継代培養後の細胞にもパッチクランプ法での解析を試みているが、いまのところカルシウム電流は記録できていない。これについても、線維芽細胞の増殖防止等の条件を検討中である。また単離直後の細胞での、分子生物学的手法での細胞内機構の解析のために、血管を随時単離収集してはmRNAを抽出、EtOH中に保存している。これはパッチクランプの結果から同定すべきセカンドメッセンジャーを確定した上で使用予定である。
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