2000 Fiscal Year Annual Research Report
加齢黄班変性の病因としてのAdvanced Glycation End Products(AGEs)の役割解明と治療法の開発
Project/Area Number |
12671711
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
村田 敏規 九州大学, 医学部・附属病院, 助手 (50253406)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石橋 達朗 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30150428)
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Keywords | 加齢黄班変性 / 血管新生 / マクロファージ / AGEs / MCP-1 / 網膜色素上皮細胞 |
Research Abstract |
平成12年は以下の二つの実験を行った 1)Advanced glycation end products(AGEs)は網膜色素上皮細胞におけるmonocyte chemoattractant protein-1(MCP-1)の発現を誘導するか否かの検討 培養網膜色素上皮細胞をAGEsで刺激しELISA法およびnorthern blot法でMCP-1の発現が亢進するか否かを検討した。予備実験としてTumor necrosis factor-α(TNF-α)で網膜色素上皮細胞を刺激して、MCP-1の発現亢進を確認できた。このことにより実験系は確立できたと判定している。次にAGEsの1つであるcarboxylmethyllysineを用いて網膜色素上皮細胞を刺激したが、現在までnorthern blotでMCP-1の産生亢進を検出できていない。平成13年度は他の種類の生成されたAGEs(ピロリン等)を用いて、網膜色素上皮細胞のMCP-1産生が亢進するか否かを検討する予定である。 2)AGEsの網膜下腔注入がマクロファージの網膜下腔への浸潤を誘導するか否かの検討。 この実験に関しては、現在生理食塩水を網膜下腔に注入し予備実験を行っている。網膜下腔に生理食塩水を注入して、マクロファージが網膜色素上皮細胞周囲および網膜下液中に浸潤することが確認された。平成13年度はAGEsを網膜下腔に注入して、マクロファージの浸潤の誘導がより著明であるか、またMCP-1がこの現象に関与しているか否かを検討する予定である。
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