2001 Fiscal Year Annual Research Report
全層角膜移植後の早期抗原認識反応におけるケモカイン、ケモカインレセプターの役割
Project/Area Number |
12671720
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Research Institution | Jichi Medical |
Principal Investigator |
山上 聡 自治医科大学, 医学部, 講師 (10220245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水流 忠彦 自治医科大学, 医学部, 教授 (90126128)
酒井 理恵子 自治医科大学, 医学部, 助手 (20316540)
大川 多永子 自治医科大学, 医学部, 助手 (80306117)
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Keywords | 角膜移植 / ケモカイン / 頸部リンパ節 / ケモカインレセプター / 拒絶反応 |
Research Abstract |
我々は、合目的に細胞の移動を決定するケモカインおよびそのレセプターに着目し、マウス角膜移植モデルおよびランゲルハンス細胞遊走モデルを用いて検討した。結果として、マウス角膜移植モデルにおいて、RANTES, MIP1α, MIP1β, MCP1などのケモカインmRNAおよびCCR1, CCR2, CCR5などのケモカインレセプターmRNA群が、角膜移植後早期すなわち抗原認識、提示段階で発現していること、さらに同ケモカイン、レセプター群が拒絶反応発生時にも大量に発現していることが示された。 またノックアウトマウスを用いた検討から、これらのケモカインレセプターのうち、CCR1が拒絶反応の成立に機能的に関与していることが明らかとなった。また抗原提示細胞として角膜輪部を中心に存在するランゲルハンス細胞の細胞移動にもRANTES, MIP1α, MIP1βとそのレセプターのCCR5が重要な役割を果たしていることをノックアウトマウスを用いた検討から明らかにした。過去に我々の行ってきた細胞接着因子に関する検討からも角膜移植の拒絶反応の成立には、抗原提示、認識段階の重要性が明らかとなっている。これらのことから抗原認識と提示および拒絶の発生に伴う細胞の移動にケモカインとそのレセプター群が重要な役割を果たしているものと考えられる。 一方、同時にこれらの抗原認識と提示における頸部リンパ節の役割にも注目し研究をすすめてきた。その結果、頸部リンパ節は、角膜移植の抗原提示、認識、増殖に不可欠であり、予めマウスの頸部リンパ節を除去しておくとで、角膜移植後の拒絶反応が完全に抑制されることを報告した。現在リンパ節や角膜とケモカインの関係について検討中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Yamagami S: "The critical role of lymph nodes in corneal allo-immunization and graft rejection"Invest Ophthalmol Vis Sci. 42. 1293-1298 (2001)
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[Publications] Qian Y: "Topical soluble tumor necrosis factor alpha receptor type I suppresses ocular chemokine gene expression and rejection of allogeneic corneal transplants"Arch Ophthalmol. 118. 1666-1671 (2001)
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[Publications] Yamagami S: "Draining lymph nodes play an essential role in alloimmunity generated in response to high-risk corneal transplantation"Cornea. (in press).