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2002 Fiscal Year Annual Research Report

神経芽腫に対する遺伝子治療の検討

Research Project

Project/Area Number 12671735
Research InstitutionCHIBA UNIVERSITY

Principal Investigator

吉田 英生  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (60210712)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 幸地 克憲  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (40312938)
田川 雅敏  千葉県がんセンター, 研究局, 部長 (20171572)
松永 正訓  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (80302561)
Keywords神経芽腫 / 免疫遺伝子治療 / 自殺遺伝子治療 / サイトカイン / Midkine
Research Abstract

II.自殺遺伝子治療の検討
悪性度の高い神経芽腫はMidkineの発現が著しく高い。そこでMidkineをプロモーターとして用い、自殺遺伝子と組み合わせれば特異的な遺伝子治療が可能である。
対象と方法
◇細胞と動物:細胞としてヒト神経芽腫細胞NGP、ヒトメラノーマ細胞A875、ヒト線維芽細胞HFFを用いた。動物はBALB/e nu/nuヌードマウスを用いた。
◇自殺遺伝子導入腫瘍細胞の作成:Midkine(MK)遺伝子と単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼ遺伝子(HSV-TK遺伝子)を挿入したレトロウイルスベクターLXSNを作成し、各腫瘍細胞に感染させ自殺遺伝子導入腫瘍細胞を作成した。
◇ガンシクロビール(GCV)に対する反応:親株細胞(WT)、MK+HSV-TK遺伝子導入腫瘍細胞(TK-MK)を5×10^2個、96穴プレートの各穴に撒き、GCVを添加培養し生存細胞数を測定した。
◇癌治療効果:ヌードマウス皮下にWT細胞、TK-MK細胞を接種し、腫瘍の大きさが100mm^3となったところでGCV(30mg/kg/day)あるいは生理的食塩水を腹腔内に5日間投与した。経時的に腫瘍の大きさを観察した。
結果
1.Midkine遺伝子の発現
神経芽腫細胞NGPはMidkine遺伝子を高発現した。線維芽細胞HFFの発現は低く、ヒトメラノーマ細胞A875では発現を認めなかった。
2.ガンシクロビール投与に対する腫瘍細胞の反応
MK+TK遺伝子導入NGP細胞では、GCVに強い感受性を示し、腫瘍細胞の死滅を認めた。HFF細胞、A875細胞ではGCVに対する感受性を認めなかった。
3.癌治療効果
GCVの腹腔内投与により、MK+TK遺伝子導入NGP細胞は腫瘍増殖が抑制され、すべての腫瘍が消失した。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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