2000 Fiscal Year Annual Research Report
口腔癌における癌抑制遺伝子DMBT1の構造発現異常の分子生物学的免疫組織学的検索
Project/Area Number |
12671760
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
渡辺 俊英 千葉大学, 医学部, 助手 (10301095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相崎 邦雄 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (50323423)
丹沢 秀樹 千葉大学, 医学部, 教授 (50236775)
山 満 千葉大学, 医学部, 助手 (60230299)
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Keywords | DMBT1遺伝子 / 第10番染色体 / 癌抑制遺伝子 |
Research Abstract |
多数の口腔扁平上皮癌組織と同一患者から採取した正常組織、および、それらから抽出・精製したDNAとRNAを用いて、以下の実験を行った。 1)DMBT1 locus、および、第10番染色体上のDMBT1遺伝子周囲のmicrosatellite marker4種類についてLOH asssayを行ったが、LOHは7.8%と非常に低率であった。この遺伝子周囲には大きな構造異常は無いものと考えられた。 2)DMBT1遺伝子についてPCR-SSCP法により構造異常を調べたが、現在までのところDNA異常は認められなかった。 3)DMBT1遺伝子の発現をRT-PCR法で検討したところ、DMBT1遺伝子の発現は約68%のケースで低下、ないしは、消失していた。 以上の結果から、DMBT1遺伝子は口腔癌発生に関与し、そのメカニズムは、構造異常ではなく、発現異常による可能性が示唆された。今後、発現低下のメカニズムの解析を行っていく。
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