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2000 Fiscal Year Annual Research Report

歯肉接合上皮の機能と接着のメカニズムに関する研究

Research Project

Project/Area Number 12671761
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

山下 靖雄  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70014157)

Keywords歯肉 / 接合上皮 / 上皮付着
Research Abstract

ヒト並びにサルの歯と歯肉を材料として、EDTAにて脱灰後凍結切片を作製し、それらの切片に一次抗体として抗インテグリンβ_4、抗Type IVコラーゲン、抗ラミニン並びに抗デスモプラキンを用いて免疫染色を施し、主として光学顕微鏡で観察した。また、歯小皮の形態学的観察には各種染色を施して光学顕微鏡並びに電子顕微鏡を用いて観察した。その結果、接合上皮(付着上皮)と歯面との間に介在しているdental cuticleは、トルイジン青、エオジン、ピクリン酸、ウラン及び鉛などに好染する有機成分を主体とした構造物であることが確認された。
また、このdental cuticleは抗インテグリンβ_4、抗Type IVコラーゲン、抗ラミニン並びに抗デスモプラキンのいずれに対しても陽性反応を示している状態が認められた。したがってdental cuticleが基底膜の構成成分として知られているラミニンやType IVコラーゲンを含んでいることは、基底膜もdental cuticleの構成成分の一部となる可能性のあることが確認された。また、hemidesmosomeの構成成分の一部であるとされているインテグリンβ_4並びにデスモプラキンもdental cuticleに存在することが確認されたことから、基底膜に付着している接合上皮のうち、hemidesmosomeを含む細胞膜の一部がdental cuticleの構成成分となる可能性のあることを示唆した我々の従来の形態学的所見を裏付けるものであることが判明した。
以上、本年度の研究により、dental cuticleの構成成分の一部は、接合上皮、特に基底膜に面している上皮細胞の細胞膜と上皮付着に関与している構造物(hemidesmosomeと基底膜)に由来する可能性のあることが明らかとなった。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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