2001 Fiscal Year Annual Research Report
線維芽細胞増殖因子受容体の変異による頭蓋骨癒合症の発症機構の解析
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12671764
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
井関 祥子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80251544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 正人 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70313228)
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Keywords | 頭蓋冠 / 頭蓋骨癒合症 / 線維芽細胞増殖因子受容体 / 増殖と分化 / 骨芽細胞 |
Research Abstract |
マウス胎児頭蓋冠における遺伝子発現の改変にアデノウイルスベクターを用いるにあたり、胎児頭蓋冠組織におけるコントロールアデノウイルスの感染と発現をin vivoで検討した。前年度までは、組織学的に骨基質の沈着が認められる胎齢15日に子宮外胎児手術法によって頭蓋冠皮下にウイルス液を注入すると、その48〜72時間後に注入部位周辺の間葉組織、筋肉細胞や真皮にコントロール遺伝子の発現が認められた。しかしながら、目的とする骨形成領域周囲での発現は認められず、その理由として、(1)感染は成立したが、プロモーター活性がない、(2)注入の段階で感染が成立しない場合が考えられた。そこで胎齢を遡って胎齢13日および胎齢14日にウイルス液の注入を行った。胎齢14日に注入した場合には、胎齢15日に注入した場合と同様の結果を得た。しかしながら、胎齢13日に注入した場合、骨形成領域の細胞にコントロール遺伝子の発現が48〜96時間後に認められた。これより胎齢13日から胎齢14日にかけてアデノウイルスの感染を阻止するような細胞状態の変化が起きることが示唆された。また、今年度はアデノウイルスベクターのプロモーターとして、以前から使用していたCMVプロモーターに加えてCAGプロモーターを持つベクターも検討したが、両者に差はなかった。これより、来年度は頭蓋骨癒合症を引き起こす変異の入った線維芽細胞増殖因子受容体遺伝子が組み込まれたウイルスベクターを胎齢13日のマウス胎児頭蓋冠に注入し、その影響を検討する予定である。 ヒト頭蓋骨癒合症では、しばしば合指症などの四肢の奇形が見られることから、頭蓋冠と同様に指の形成過程においてもアデノウイルスベクターにて遺伝子発現の改変が可能かどうかをコントロールベクターを用いて検討した。胎齢12日の前肢の指間間葉にウイルス液の注入し、36時間後に指間間葉での感染を確認した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Iseki S.: "Study of Fibroblast Growth Factor Receptor Signalling during Skull Vault Devel-opment by Ex-Utero Surgery"Journal of Hard Tissue Bilogy. 10巻. 10-29 (2001)
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[Publications] Jiang X.: "Tissue origins and interactions in the mammalian skull vault"Developmental Biology. 241巻. 106-116 (2002)