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2001 Fiscal Year Annual Research Report

付着細菌における抗菌薬抵抗性のメカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 12671774
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

小野 恒子  徳島大学, 医学部, 教授 (40035514)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 根本 謙  徳島大学, 歯学部, 助手 (10218274)
弘田 克彦  徳島大学, 歯学部, 助手 (60199130)
三宅 洋一郎  徳島大学, 歯学部, 教授 (80136093)
KeywordsP. aeruginosa / 抗菌薬抵抗性 / bta遺伝子 / tcp遺伝子 / 付着
Research Abstract

本年度は緑膿菌における抗菌薬抵抗性に関与する遺伝子を明らかにするためTn挿入変異株を作成し、βラクタム系およびニューキノロン系の抗菌薬に対する感受性について、浮遊細菌および付着細菌を用いて検討を行い以下の成果を得た。
1.Pseudomonas aeruginosa PAO1株由来のSM7株およびSM21株を親株としてTn1737KHを接合伝達によって導入した、Tn挿入変異株ライブラリーの中から、浮遊系においてbiapenem添加後MIC値に差は認められないが生存率が親株に比べ低い値を示す変異株KMX50を得た。この変異をbtaと命名した。bta変異株は付着系においても親株に比ベカルバペネム系抗菌薬に対し抵抗性が低下していた。
2.通常、緑膿菌は浮遊細菌ではMBCはMICと殆ど差は認められないが、Tn挿入変異株ライブラリーの中から、浮遊系においてbiapenem添加後のMBCが高い変異株KMX7803を検出した。この菌株におけるTn挿入部位を含むDNAの塩基配列を決定し、P. aeruginosa PAO1株ゲノムデータベース解析により変異遺伝子と推測されるORFを検出し、この変異遺伝子をtcpと命名した。tcpノックアウト変異株を相同組換えによって作成しTKP011株を得た。この変異株はTn挿入変異株KMX7803と同様の高いMBC値を示し、他のカルバペネム系抗菌薬に対してもbiapenemと同様の抵抗性を示した。また相補性試験によってこのtcp遺伝子が付着細菌に対するMBC値に影響を及ぼしていることが明らかになった。
本研究によって緑膿菌における抗菌薬抵抗性に関与している2種の新しい遺伝子btaおよびtcpを見いだした。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 村上 圭史: "緑膿菌抗菌薬抵抗性におけるストレス反応の影響"Bacterial Adherence研究. 15(印刷中). (2001)

  • [Publications] 谷口 和子: "緑膿菌におけるBIPM抵抗性変異株の作成"Bacterial Adherence研究. 15(印刷中). (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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