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2001 Fiscal Year Annual Research Report

顎下腺細胞におけるアポトーシス関連シグナル伝達成分とHSP90との相互作用

Research Project

Project/Area Number 12671813
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

佐藤 詔子  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (00048399)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 帖佐 直幸  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80326694)
客本 斉子  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90118274)
加茂 政晴  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (40214564)
Keywordsアポトーシス / HSP90 / Fas / ゲルダナマイシン / 唾液腺細胞 / カスパーゼ / TNF-α
Research Abstract

細胞の増殖、分化、アポトーシスのシグナルは密接に関連し、機能している。最近、これらのシグナル伝達成分はシャペロン機能をもつHSPファミリー分子により制御されることが報告されてきている。本研究ではヒト唾液腺腺癌細胞(HSG)におけるアポトーシス誘導経路にあるシグナル伝達成分とHSP90との相互作用を調べることを目的とした。
HSG細胞においてTNFα処理はアポトーシスを誘導しなかった。一方、抗FAS抗体処理では30%の細胞がアポトーシスを惹起したが、TNF-αで前処理後に抗FAS抗体で処理すると60%と相加的増加を示した。そこで、アポトーシスシグナル関連遺伝子の発現をPT-PCRで調べた。TNFα処理によりFasの発現の増強が認められた。TNFαは単独ではアポトーシスを誘導しないが、Fas発現を介して抗FAS抗体によるアポトーシス誘導を増強させることが示唆された。カスパーゼ活性の測定ならびにカスパーゼに対する阻害剤による実験から抗FAS抗体誘導アポトーシスにカスパーゼ、特に8と3の関与が示唆された。
つぎに抗Fas抗体誘導アポトーシネにおけるHSP90の関与を調べた。HSP90の特異的阻害剤であるgeldanamycin(GA)でHSG細胞を処理後、抗FAS抗体刺激を行ったところ、柿FAS抗体単独刺激で30%だったアポトーシス細胞数が90%に増加した。このことからHSP90がアポトーシスシグナル伝達分子の制御に関与していることが強く示唆された。そこで抗FAS抗体刺激後、ウェスタンブロッティング法によりHSP90アイソフォームを調べた結果、HSP90αのタンパクレベルは変動しなかったがHSP90βの増加が認められた。さらにHSG細胞のプロテオーム解析を行った。二次元電気泳動で観察されたHSP90のスポットは抗FAS抗体処理により酸性側へとシフトした。現在、抗Fas抗体誘導アポトーシス系においてHSP90と特異的に結合する分子を探索中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 加茂政晴: "プロテオーム解析によるヒト顎下腺由来腺癌細胞株とその派生細胞株における発現タンパク質の比較"口腔組織培養学会誌. 9(2). 31-42 (2000)

  • [Publications] 加茂政晴: "ヒト顎下腺由来腺癌細胞株タンパク質の二次元電気泳動による分離と同定"口腔組織培養学会誌. 10(1). 47-48 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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