2000 Fiscal Year Annual Research Report
骨芽細胞における炎症性サイトカイン誘導アポトーシス機構の解明
Project/Area Number |
12671821
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
茂木 眞希雄 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (00174334)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 史実 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70301629)
新井 通次 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (20097538)
戸苅 彰史 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (80126325)
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Keywords | 骨芽細胞 / アポトーシス / サイトカイン |
Research Abstract |
(1)研究背景 骨の形成と吸収を制御する因子として、サイトカインの役割は、広く認識されているが、最近このサイトカインの情報を伝達する物質として一酸化窒素(NO)の細胞内での挙動が着目されつつある。NOはinducible NO synthase(iNOS)により生成されるが、大量に産生されると様々な細胞にたいし毒性を発揮し、最終的にアポトーシス様細胞死を惹起すると報告されている。(2)研究目的 サイトカインによる骨芽細胞(MC3T3-El cells)のアポトーシス様細胞死がどのような細胞内シグナルにて惹起されるか、特にsignal cascadeにMAP kinase(classic MAP kinase,c-jun-N-terminal kinase,p38MAP kinase)が含まれているかについて基礎的な検討を行った。(3)結果1)炎症性サイトカイン(IL-1β,TNF-α,IFN-γ)で処理することは、強い細胞増殖抑制および細胞死を示し、同時にNOを産生することを確認した。FACSを用いたAnnexin-V/PI double stainingによりこの細胞死がアポトーシスを介したものと確認した。2)サイトカイン処理によりNOが産生誘導され、これがp38MAP kinase inhibitor SB203580により抑制された。3)サイトカイン処理によりiNOS mRNAが誘導され、これがSB203580により抑制された。さらに、サイトカイン誘導apoptosisはSB203580により抑制された。以上のことからサイトカイン誘導apoptosisはp38MAP kinaseの活性化を介して起こることが示唆された。現在、実験結果を踏まえての総括的な考察及び付加的実験を行っている。結果の一部は歯科基礎医学会、JADR,IADR大会にて発表を行い、また現在論文作成中である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Mogi,M., et al.: "Anti-apoptotic action of nerve growth factor in mouse osteoblastic cell line"Life Sciences. 67. 1197-1206 (2000)
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[Publications] Togari,A., et al.: "Expression of mRNA for axon guidance molecules,such as semapholin-III, netrins and neurotrophins,in human osteoblasts and osteoclasts"Brain Research. 878. 204-209 (2000)
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[Publications] Kinpara,K., et al.: "Osteoclast differentiation factor in human osteosarcoma cell line."Journal of Immunoassay. 21(4). 327-340 (2000)
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[Publications] Kondo,A., et al.: "Signal transduction system for IL-6 and IL- 11 synthesis stimulated by epinephrine in human osteoblasts and human osteogenic sarcoma cells."Biochemical Pharmacology. (in press).
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[Publications] Inoue,K., et al.: "Immunocytochemical localization of serotonin, monoamine oxidase and assessment of monoamine oxidase activity in the human dental pulp."Brain Research. 853. 374-376 (2000)