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2001 Fiscal Year Annual Research Report

表在性口腔がんの遺伝子治療への試み-腫瘍特異発現の検討-

Research Project

Project/Area Number 12671834
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

進藤 正信  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (20162802)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 正伸  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (80241321)
安田 元昭  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (90239765)
東野 史裕  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50301891)
KeywordsE1AF / アデノウイルスベクター / プロモーター活性
Research Abstract

口腔悪性腫瘍の大部分を占める扁平上皮がんは、表在性で腫瘍が視認できるという特徴がある。このため、遺伝子治療にあたって腫瘍への遺伝子導入が他臓器のがんに比べ、明視野で直接的に行えるという特徴がある。
今回の検索では、我々が口腔扁平上皮がん細胞に特異的に発現することを見いだした、etsがん遺伝子群転写因子E1AFのプロモーター活性を利用した遺伝子治療法の効果について検討した。E1AFは細胞外基質分解酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼの転写を亢進し、腫瘍細胞の浸潤形質と深く関わっていることを我々は既に報告している。
口腔扁平上皮がん及び浸潤転移形質の高い悪性黒色腫細胞からRNAを抽出し、RT-PCR法でE1AFの発現を検索したところ、浸潤性に増殖する扁平上皮がんと多くの悪性黒色腫細胞でE1AFの発現亢進が認められた。E1AFの転写調節領域をpAd Bgl II CMV BGHpAベクターのCMVプロモーターと置き換えその下流にapotosis誘導遺伝子であるBikを組み込み、293細胞にpJM17とco-transfectionすることで、組む換えアデノウイルスベクターAd-Fbikを得た。
このアデノウイルスをE1AFを発現している扁平上皮がん細胞にin vitroで感染させると、DNAの断片化が認められ、apotosisが誘導された。ヌードマウス皮下に扁平上皮がん細胞を移植し、腫瘍が増大した後、アデノウイルスベクターAdFBikを感染させ、経時的に観察したところ、腫瘍の増殖は抑制された。
このような所見は、アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療の有効性を示唆するものと思われた。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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